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『政府は必ず嘘をつく』

311後の日本の状況は、911後のアメリカの後追いをしているかのようだ。
87d9f3bfde2ccfd79eb20d3567e54985戦争や災害を好機として、過激な市場原理主義改革を推し進めるグローバル企業の戦略によって貧困格差が拡大し続けているアメリカの惨状=「ショック・ドクトリン=大惨事資本主義」。

被災地や地域住民のためと謳いながら、じつは大企業に利する政策だったハリケーンカトリーナの復興対策と相似形なのが、東北被災地の「復興特区」。大資本に有利な政策は地元の産業をじわじわと絞め殺していく。

そして、TPP。
このまま行くと、国民の過半数を占めていた「中流」層が減っていき、一握りの富裕層と多くの貧困層へと分けられていく流れに突入、貧乏人は医療すら満足に受けられない時代がやってくる(アメリカはすでにそうなっている)。

そんな状況をわかりやすく解説したのがコレ。全文引用したいほど重要な内容ばかり。ぜひともご一読いただきたい。

『政府は必ず嘘をつく-アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること-』
角川SSC新書147
堤未果 著
角川マガジンズ 刊
2012年2月25日 初版発行

同じ著者によるコチラも併せて読むとわかりやすいのでぜひ。
『(株)貧困大国アメリカ 』

★後日記:続編『政府はもう嘘をつけない』も併せてぜひ。(2016.9.5)

「BOOK」データベースより引用
3・11の大震災以降、原発事故・放射能対策からTPPまで、政府や東電、大手マスコミの情報は隠ぺいされ、偏った報道が蔓延るなど、国民にには真実が知らされていない。アメリカでは9・11の同時多発テロ以降、大惨事につけ込んで実施される過激な市場原理主義「ショック・ドクトリン」によって、貧困格差が拡大し続けている。「情報が操作され、市場化の名の下に国民が虐げられているアメリカの惨状を見るにつれ、このままでは日本が二の舞になる」と警告。今こそ、自らが考え、行動し、真実を見抜く目を持つことの意義を問いかける。

参考サイト:

■貧困大国 -アメリカのようにならないために政治をあきらめてはならない
『政府は必ず嘘をつく─アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること』
堤未果インタビュー
 ★ココ!


■「町田の独り言」から
「なぜ、イラク戦争のときに、アメリカに捕らえられたサダム・フセインは、いとも簡単に処刑されてしまったのか。
なぜ、リビアのカダフィ大佐は、反政府勢力に見つかったとたんに銃殺されてしまったのか。
また、なぜアルカイダのビンラーディンは、裁判にかけられることもなく、アメリカの特殊部隊によって、その場で殺されてしまったのか。確かに殺されたリーダーたちは、反民主主義的な政策を進めていた独裁者であったり、テロの首謀者であったりしたが、でも、なぜ裁判もなく、その場で即座に殺されねばならなかったのか。 
まるで、彼らを生かしていると、殺害者側に不都合なことが生じるといわんばかりに。」
 ★ココ!

同じ著者の本:
『社会の真実の見つけかた』
『もうひとつの核なき世界 真のCHANGEは日本が起こす』

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