『THE BIG ISSUE JAPAN』 236 & 237号
数日前にTwitterで坂本龍一さんのインタビュー記事のことを知り、読んでみようと思っていたものの…
販売者さんがおられるところに行く機会がなくて買えなかったのが、昨日、たまたま間違って行った先で発見。すでに次号が出ていたけれど、バックナンバーもお持ちだったので二冊購入することができてラッキー。
★公式サイト…ビッグイシュー日本版
坂本龍一さんインタビューより
世界的音楽家である坂本さんが、社会的活動を始めたのは2000年。
地雷ZEROキャンペーンから六ヶ所村再処理工場への反対運動、植林プロジェクトなど活動内容は多岐にわたるが、キーワードは「カジュアルな社会活動」。
「14年前に僕がエコなんて言い出した時は『坂本は気が狂ったんじゃないか』って言われたのですが、何より僕には環境問題や脱原発といったものが小難しく思えたんです。何かを我慢してエコだとか、世のため人のためだとか、そういうことじゃなくて、エココンシャスの方がカッコイイからやるんだ、自分のためなんだと。だから、デザインにも気を遣い、音楽の要素もふんだんに取り入れて、関心のない人に興味を持ってもらえるような切り口で間口を広げてやってきた」
「僕も3・11のあとはしばらく音楽を聴いたり、つくったりすることができませんでした。環境問題にかかわってきた自分でさえ、自然の力というものを日常の中では忘れていた。それは、反省点としてすごくある。だから、もう3・11以前の自分には二度と戻りたくないし、震災のことは一日も忘れたことがないです」
「僕が世界のあちこちに行って思うのは、管理社会の圧力が世界的に高まっているということ。極端に言えば、路上にごみひとつ落ちているのも許さないような、社会にモノ申す者を排除する力が強まっている。だけど、最近のウクライナの政変のように、世界には自由を求めて命を張って闘って入り普通の人たちがいるということも、忘れてはいけないと思います。特に原発事故という恐怖を目の当たりにした私たちは、もっと怒っていいし、もっと怖がって、怖気づくべきだと思いますね」
「特集 地球を駆ける」では、南極へ3回、北極へ調査のために訪れているという早稲田大学高等研究所の田邊優貴子助教、老舗植物卸商の五代目で、珍しい植物を追い求めて世界中を旅する「プラントハンター」の西畠清順氏、東京大学大気海洋研究所のウナギ研究者である青山潤氏らの活動を紹介。昨年11月にフィリピンを襲った台風被害のあと、被災地の子供たちに3万足の履物を届けた「キーン・フットウェア株式会社」の紹介など、薄い中にも盛りだくさんで見ごたえたっぷりの内容。
現在発売中の237号は、ウディ・アレン監督作品「ブルージャスミン」主演女優でオスカー受賞のケイト・ブランシェットのスペシャルインタビュー。
特集は、「暮らしの源 里山の風景」と題して、石川県金蔵、埼玉県三富新田、大阪河内長野の里山倶楽部など、市民が活動する「里地里山」の現場を紹介。コレは「持続可能なライフスタイル」を模索するために一読すべき内容。ぜひ!
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