『日々の非常口』
「日本人より日本通の詩人」アーサー・ビナードさんのエッセイ集。朝日新聞の人気連載コラムが2006年に単行本化され、3年後に文庫本となって発行されたもの。
『泥沼はどこだ 言葉を疑い、言葉でたたかう』でその洞察の深さに感心したのだが、このエッセイもまた洒脱でありながら深みのある内容のものが多かった。
『日々の非常口』
アーサー・ビナード 著
新潮文庫
2009年8月 初版発行
★アーサー・ビナードの日本語ハラゴナシ
「水まわり」から抜粋。
バラ香る須磨離宮
180種4000株のバラがある須磨の離宮公園で、バラが見頃に。
「王侯貴族のバラ園」と呼ばれる広々とした整式庭園は一面バラの香り。
ほとんどの品種がほぼ満開になっていた。
★神戸市立須磨離宮公園
神戸市須磨区東須磨1-1
078-732-6688
※「春のローズフェスティバル」は6月29日(日)まで。
神戸クロ鯛BIO?
三宮のJR高架下にあったお団子屋さんが、ある日突然変身してた。
なんと、最近流行ってる「クロワッサン鯛焼き」のお店にリニューアル。
元々、富山県産コシヒカリの玄米+乳酸球菌で作った「乳酸球菌BIO株 玄米だんご」のお店だったんだけど…どうやらコレも、ただのクロワッサン鯛焼きじゃなくて乳酸球菌入りみたい。赤あん、白あんの2種類があって、ひとつ230円。鯛焼きにこのお値段はいかがなものかと思うけど、美味しかった。
『とっぴんぱらりの風太郎』
豊臣家が滅亡、徳川家が支配者へと変わる歴史の転換期が舞台の長編小説。
イマイチぱっとせず、おまけになんだか運の悪い主人公。今風に言うなら“ニート”な忍者、風太郎(ぷうたろう)が巻き込まれ翻弄されてく、やたらと長い物語。なんと746ページ!だが、話の展開が軽やかで、ぐっと引きこまれるので、案外あっという間に読めた。『とっぴんぱらりの風太郎』
万城目学 著
文芸春秋 刊
2013年9月 初版発行
★万城目学『とっぴんぱらりの風太郎』特設サイト
主人公は忍者のくせに(?)プー太郎でニートだし、仲がいいのか悪いのかよくわからん仲間の「黒弓」は“ちょっとズレた”帰国子女だし、元同僚?くのいちの「百市」は美人だけど「べつに」とか言い放つツンデレ系だし、時代モノだけどなんだか今風。謎の貴人「ひさご様」も、デブでどこか浮世離れしたキャラだけど不思議に魅惑的。ユニークな登場人物が多くて面白い。
万城目学さんと言えば、街中に突然大量のひょうたんが転がり出し、“大阪が全停止”するという奇想天外な作品『プリンセス・トヨトミ』 が思い出されるが、アレもひょうたん。そして本作もひょうたんが重要なアイテム。
田植え体験@生野 田んぼパークス
オーヌマ産コシヒカリの田植えに行けなかったので、近場で体験を…。
道場で休耕田を活用する活動をしている「道場•生野 田んぼパークス」にて。
借りている畑のすぐ近く。「田植え」「田んぼの生き物調査」「稲刈り」「脱穀」「収穫祭」と5回のプログラムで、じつは参加できるのは今日だけなのだが。それも、ガイドハウス駐在を交代していただけたのでなんとか実現。
ランドネNo.53 2014年7月号
久々にランドネにちょこっと書かせていただきました。今号の第一特集は“いま歩きたい「日本百名山」”。ビギナー目線でこれからの季節にチャレンジしやすいスタイルをご紹介。
極にゃみ的には「歴史を知れば面白い」という切り口で、伊吹山と石鎚山の2山を担当。
ちなみに、剣山の項ではあのスーパーファインな山旅のときの写真を採用していただいてます。
第二特集は梅雨シーズンに備えて?レインウェア選びの基本というハウツー、燕山荘の小屋開けに密着取材したレポート、登山をもっと楽しむための「歩き方改善計画」など多彩なコンテンツとなっている。
『ランドネNo.53 2014年7月号』
ところで…
ガイドハウス駐在Day
六甲山上記念碑台県立自然保護センター併設ガイドハウスで駐在当番。
ケーブルで山上へ向かったが、「第5回神戸・六甲山ツーデーウオーク」の初日だったためか激混み。駅舎の外まで行列して、なんとか乗れたけど通路までぎっしりだった。
けど、車窓からの眺めは新緑が鮮やかでとてもきれいだった。
『ファルージャ~イラク戦争日本人人質事件・・・そして~』+関連企画
元町商店街のミニシアター『元町映画館』でずっと観てみたかった作品を。10万人以上が虐殺され(15万人という説も)、仕掛けたアメリカ軍側も4500人の兵士を失った「大義なき戦争」の開戦から今年で11年。そして多くの一般市民が巻き込まれたファルージャ攻撃から10年。
結果的にアメリカが攻撃理由とした「大量破壊兵器」なんかどこにもなかった。まったく無駄に10万人以上の命が奪われた。
日本政府はいち早くアメリカへの支持・協力を表明、2003年12月にイラク特措法を仕立て上げてサマワに自衛隊の海外派遣を敢行。そして、それまで「日本」は敵と認識していなかったファルージャのイラク武装勢力が現地にいた三人の日本人を拘束、自衛隊の撤退を要求。従わなければ生きたまま三人を焼き殺すと表明…。
国際紛争時の邦人保護は政府の使命だが、「激戦地へ出かけていった本人の自己責任」という言葉で彼らは祖国の政府から見捨てられた。
彼らはべつに物見遊山で訪れていたわけではなく、国際協力で現地の人々のために働くボランティア、報道カメラマンであり、この国ではなく拘束した側がそのことを認めて、最終的に釈放に至ったのだが、無事に帰国した彼らを待っていたのは、容赦ないバッシングだった…という映画『ファルージャ~イラク戦争日本人人質事件・・・そして~』。
※元町映画館にて5月23日まで。
この作品は観るべき。「マスコミって?世論って?」ってコトがよくわかる。
そして、関連企画として開催された『市民社会フォーラム第129回学習会』へ。
『ブータンが教えてくれたこと』
今日、大飯原発3・4号機の再稼働に関する訴訟の判決が下った。画期的…
★大飯原発運転差止請求事件判決要旨全文
ところで、GDPではなくGNH(国民総幸福量)を重視する国へ旅したエッセイがこちら。最初の章、「ブータンの理由」から
日本で自然の立場を応援するようなことを言葉にすると、たいへんな思いをすることがある。
ただのロマンチスト扱いされたり、毛嫌いされたり。ときには「本当は何を企んでる?」なんて、深読みをされてしまうこともあるくらいだ。
と書く著者は、続けてこう書いている。
ところが、友人を通して知るブータンと言う国は、まるで、絵本の世界のようだった。
名もない花や小さな虫、動物たちを思いやるだけでなく、前世や龍といった目に見えない存在とも、普通にこころを通わせながら暮らしている。
農業で生計を立てていたあるブータン人は、たくさんの作物をつくると農薬などで虫を殺してしまうことに胸を痛め、自分たちが食べるぶんだけの作物をつくるようになったのだとか。
…行ってみたいじゃないか、ブータン。
『ブータンが教えてくれたこと』
かわしまよう子 著
アノニマスタジオ 刊
2013年7月 初版発行
白馬堂Rokkoコラボ「読図講座2014 vol.1」
山と高原地図「六甲・摩耶」調査執筆のあさやんとにゃみにゃみ。のコラボ講座を開催します。 ★詳細はコチラ→白馬堂Rokko 読図講座2014 vol.1
その1 5月31日(土)…山と高原地図を使って歩きます
初心者にも親しみやすい登山地図の使いこなしをマスター。
その2 6月22日(日)…国土地理院1/25000地形図を使って歩きます
一歩進んで、地図のキホン、地形図の活用方法を学びます。
※2回連続講座ですが、1回目のみでもOK。
過去に読図講座を受講された方は2回目のみのご参加も可能。
コースは一新しますので、受講済みの方もぜひ。
先日の岳連の読図講習会参加者の復習受講も歓迎♪
ゆったり、みっちり勉強しましょう。
『脱資本主義宣言 グローバル経済が蝕む暮らし』
経済成長至上主義、過剰消費、食料、貧困、環境破壊――「グローバル企業」が儲けるために、世界中に搾取の構造が蔓延。そして“豊かな国”の浪費が“貧しい国々”を苦しめ、紛争が起きたり、環境破壊が進んでいる。
グローバル経済に蝕まれて「何かがおかしい」今の情勢をどうすべきか…
『完全自殺マニュアル』で話題を呼んだフリーライターが12年ぶりに出した新刊。一人でも多くの方に読んでもらいたい一冊。
『脱資本主義宣言 グローバル経済が蝕む暮らし』
鶴見 済 著
新潮社 刊
2012年6月 初版発行
【鶴見 済『脱資本主義宣言』刊行記念インタビュー】ぼくらは経済の奴隷じゃない
★ココ!
ちょこっと抜粋。
祝!摩耶ビューライン ロープウェイ間もなく運行再開!
昨年12月2日から運休していたまやビューラインがようやく運行再開!
本日、まやビューラインサポーターの会会員限定の体験乗車会が開催された。
本日は「体験イベント」で、一般営業は明後日21日から。
船坂のスリランカ料理店「リトル ランカ」
昨年秋にオープンした、郊外の素敵な一軒家スリランカ料理店。
船坂の交差点から北へちょっと。船坂の集落の外れあたりにある。スリランカのレストラン、ホテルなどで修業した料理人さんが来日し、なぜかココに開いたお店だそう。
★リトル ランカ
西宮市山口町船坂1380-1
078-595-8727
11:00‐21:00 木曜定休
ずーっと気になってたのだけど、ようやく行くタイミングが訪れた。
いろいろセットで味わえるBランチをチョイス。まずは前菜が登場。
パティス(スリランカ風揚げ餃子)、テンパード(炒め物)、カトゥレット(コロッケみたいな感じの揚げ物?)。ほんのりスパイシーでどれも美味しい。盛り付けが繊細で、さすがホテルのレストラン出身。
おとな旅神戸2014夏 週明け受付開始!
昨年秋に実施されて好評を博した「おとな旅・神戸」が再び開催!
5月19日(月)9:30-受け付け開始となります。
ちょうど、六甲山では紫陽花が美しい季節となるので、私も紫陽花を訪ねるハイキング企画を担当しています。
★あじさいハイキング1(神戸市立森林植物園+弓削牧場)
★あじさいハイキング2(摩耶山自然観察園+リストランテエルベッタ)
『神戸・大解説スペシャルトーク』@ナカノシマ大学
大阪梅田にある富国生命ビル4F、アサヒ ラボ・ガーデンにて…
月刊島民ナカノシマ大学主催のイベントに参加。
★今日の模様がすでにUPされてましたよー。
→「神戸・大解説スペシャルトーク」
“中山寺門前”、“讃岐仕込み”、「丹後屋」
安産祈願で有名な中山寺の門前、いくつもある駐車場のひとつの中に…
一軒家のうどん屋さんが。参拝者用の有料駐車場内だけど、食事をすれば駐車料は無料になるそう。
★丹後屋
宝塚市中山寺2丁目1-3 中山寺第一モータープール内
0797-81-0969
11:00~15:00、17:00~20:00 水曜定休
「KissFM KOBE」にちょい出演♪
神戸・メリケン波止場にあるポートタワーの下から発信している地元FM局「KissFM KOBE 」。
月曜~金曜の朝7:30~11:00にon airされる「4 SEASONS」枠、月曜日10:00~の「コレクト六甲・摩耶〜tektek」にて、『六甲山シーズンガイド 春・夏』の紹介をさせていただいた。
サウンドクルーの中野 耕史さんは、とてもステキな美声の持ち主なのだけど、さすがさすがのお話し上手でもある。あっと言う間の楽しい10分間だった。
こちらはHPなどで一方的にお顔を拝見しているけど初対面、と思っていた中野さんだが、じつは神戸モトマチ大学『摩耶山のひみつ ウラオモテ』のときにこっそり来てくださっていたそうで、“お互いに顔は知ってるけど実質初対面”なのだった。
夏野菜定植&農園宴会
夕方から、Fukuzo&monacoちゃんたちと畑へ… まゆたま様もきてくれた。
monaちゃんのご実家で教えてもらったジャガイモの芽かきを実践。
ちょっとドキドキしながら、わしわしに育ってる芽を元気な2本だけ残してかいた。抜いた芽は試しに植えてみたけど、活着するかな…?
見頃の「Souvenir d'Anne Frank」、新緑の甲山八十八か所
NHKカルチャー神戸教室水曜ショートハイキングのクラスにて甲山方面へ。
ちょうど1週間前に咲き始めだったアンネのバラの教会のバラが見事に開花。
ナチスによるホロコーストでわずか15歳で生涯を終えたアンネ・フランク。
彼女がナチスの弾圧から逃れるために過ごした隠れ家で書き綴った日記より。
「もし神様が私を長生きさせてくださるなら
私はつまらない人間で一生を終わりたくありません。
わたしは世界と人類のために働きます。」
「Souvenir d'Anne Frank」(アンネの形見のバラ)。
アンネ・フランクの遺志を今を生きる我々は引き継げているのか。
★アンネ・フランク生誕85周年アンネのバラ開花展示会は5月25日~30日。
床尾の三滝と和田山の駅弁「但馬の里牛肉弁当」
昨日床尾山を歩きに行ったが、その近くにある「床尾の三滝」をご紹介。
写真は『co-opステーション』2013年7月号 のロケのときのもの。
竹ノ内の集落を過ぎてしばらく行くと道の右手、川の対岸に建物があり、その裏手から沢沿いに登る。ちなみにこの建物は休憩所を兼ねているようで、左端にはトイレもある。
★床尾(とて)の三滝(朝来町のサイト)…ココ!
床尾山と糸井の大カツラ
連休中日の今日、あっちーの愛車「そ」に乗っけてもらって丹後方面へ。
諸事情で春日ICでうろうろ、間違えて青垣で降りてしまってうろうろ。
でも青垣の道の駅で超新鮮なタケノコをget。朝からつい買い物モードに…。
昨年4月、『co-opステーション』2013年7月号
のロケで来たものの、大カツラの新緑には早すぎて、ぜひもう一度と思っていた床尾山方面へ。
金剛山へ…
毎年5月は金剛山へ行くのが習慣となっているのだが…
まー、連休の狭間の平日と言うのに、朝からバスは満員。
去年が下旬で遅すぎた感がある&今年は花が一気に進んでる感じがしたので早めに行ってみたのだけど。
『わたしたちの体は寄生虫を欲している』
久しぶりにとっても面白い本と出会った。めちゃくちゃ面白い。
《訳者あとがき》 より
本書の内容は幅広く、さまざまな角度からわたしたち人間が自然との相互作用によって進化してきたこと、そして自然と切り離されたことがどんな影響を及ぼしているかを、述べていきます。― 腸内細菌のはたらきと、その避難場所である虫垂の役目、ウシの家畜化と人間はおとなになっても牛乳が飲めること、恐怖心の源、体毛がなくなった理由、疫病と外人恐怖症等々…。
こうして一部を挙げただけで、「わたしたちがどっぷりつかっていた自然が身の回りからすっかり消えた」ことがいかに「不自然」であるかという、当たり前のことに気づかされます。自然と切り離されたことのマイナスの影響は、自己免疫疾患に留まらず、自閉症、不安障害、歯やあごや視力の障害、心疾患にも及ぼうとしている、と著者。では、(寄生虫の卵を飲むかどうかはべつとして)わたしたちはどうすればいいのでしょう。本書にはそのヒントもたくさん紹介されています。
『わたしたちの体は寄生虫を欲している』
ロブ・ダン 著
野中香方子 訳 瀬名秀明 序文
飛鳥新社 刊
2013年8月 初版発行
★極にゃみ的抜粋…
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