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『ブータンが教えてくれたこと』

今日、大飯原発3・4号機の再稼働に関する訴訟の判決が下った。画期的…
 ★大飯原発運転差止請求事件判決要旨全文
ところで、GDPではなくGNH(国民総幸福量)を重視する国へ旅したエッセイがこちら。
Photo_2最初の章、「ブータンの理由」から

 日本で自然の立場を応援するようなことを言葉にすると、たいへんな思いをすることがある。
ただのロマンチスト扱いされたり、毛嫌いされたり。ときには「本当は何を企んでる?」なんて、深読みをされてしまうこともあるくらいだ。

と書く著者は、続けてこう書いている。

ところが、友人を通して知るブータンと言う国は、まるで、絵本の世界のようだった。
 名もない花や小さな虫、動物たちを思いやるだけでなく、前世や龍といった目に見えない存在とも、普通にこころを通わせながら暮らしている。
 農業で生計を立てていたあるブータン人は、たくさんの作物をつくると農薬などで虫を殺してしまうことに胸を痛め、自分たちが食べるぶんだけの作物をつくるようになったのだとか。

 …行ってみたいじゃないか、ブータン。

『ブータンが教えてくれたこと』
かわしまよう子 著
アノニマスタジオ 刊
2013年7月 初版発行

そしてその文章の冒頭はこうである。

「村に電気を通すために、生きものたちが棲む森の木を切らなくちゃいけない。そんなときに、“だったら、電気を通すのをやめよう”という選択をする国があるんだって」
 私がブータンという国を初めて知ったのは、友人からこんなエピソードを聞いたときだった。


実際には、この本でも指摘されているように、ブータンにも電力や道路や貨幣経済の波が押し寄せているそう。かの国が「桃源郷」のままでいられるのはいつまでなんだろう。

そして、世界中でそうやって貨幣経済にすべてを明け渡していいのだろうか?

電気がないと暮らせない。
そんな理由で、福島第一原発で収束の見込みすらない事故を経験しながら、まだ原子力発電を進めようとするこの国…
賢明ですか。福井地裁の判決を支持します。

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コメント

福井地裁の判決、すばらしいです。
理由を読んで、さらにうるっときました。
もう少しじっくり読もうと思います。

憲法解釈の変更も違憲にならないですかね・・・
誰か、ヤツを止めないと。

投稿: まゆたま | 2014年5月22日 (木) 12:56

本当に素晴らしい判決文だと思います。
異なる意見の方がおられるということもTwitterで知ったけど…
国民が健康に暮らす権利を奪い、先祖伝来の愛着ある土地を穢す可能性のある発電方法なんてほんとにいらない。

「戦争のできる国」にしてはならないし、
「秘密保護法」も冗談ではない。
先人が命をかけて勝ち取ってきた自由と平和を断固守っていかないと…

投稿: にゃみ。 | 2014年5月22日 (木) 13:58

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