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6月のミントサロン【六甲山のみどり ~ブナを植える会~】 

六甲山大学山麓キャンパスの恒例「ミントサロン」、今月のお話は
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ブナを植える会」。会長の桑田さん、事務局の小野さんが登場。

桑田会長からは、会の発足からのおおまかな流れと、現在の六甲ブナの状況などについてのお話。大学山岳部出身で長年登山を続けていること、安全に登るスキルが重要であると思っていること、登山というつながりのなかでブナを植える会と関わってきたこと、etc.

各種の公害が社会問題化していた頃に発足した会だが、多くの自然保護団体が行政と対立するような立ち位置で存在していた中、行政とは協働する形で運営してきたこと、最初の10年くらいは植樹だけをしていたが、植えた後の手入れも必要だという認識になり、育樹にも力を注いできたこと、はじめの頃は「どうして都会の人が来て樹を植えるのか?」と不思議がられていたが、次第に地区を上げての活動として一緒に祭を実施するなど植樹地の地元ともいい関係を築いてきたこと。

25周年のときに、植えたブナの成長を記録しようと調査を始めたが、意外と大変な作業で3年かかったこと、その結果、植える場所によって成長の度合いがまったく異なること、15年目くらいから一気に成長度が加速することなどがわかった。

現在、六甲山には標高850m以上のエリアにブナの木が132本自生。
1993年にブナの実が大量に実り、1200粒を採取して育てている。現在250本を育成中。
最高峰、紅葉谷など3か所で育樹しているが、やはり地域によって成長度が異なり、乾燥気味で風も強い最高峰では樹高2m程度にしかなっていないが、水分に恵まれている紅葉谷では7~8mくらいに成長。
それ以降、実がつかない状況が続いているが、20年生で育ちつつあるブナっ子たちが次世代となってくれることを期待。

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小野さんからは、ブナを植える会が発行した絵本『六甲山のみどり』についての説明。
ミントフォーラム」のときにご講演をしてくださった兵庫県立人と自然の博物館の服部保先生が監修。作画は絵本作家の有村綾さん。

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