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『六甲山のみどり』

昨日のミントサロンで配布された「ブナを植える会」発行の絵本。
Dsc00549「六甲山の植物はどこから来たの?」「森を守り育てる」「草原を楽しむ」「都市山を楽しむ」という4つの見開きと、解説ページの全12ページのシンプルな構成。
編集長の小野さんのこだわりで、CGではなくあえて手描きで作画してもらったのだそう。
全体に優しいタッチで、親しみやすいつくりとなっている。
解説を担当されているのは、六甲山の植生などに詳しい兵庫県立大学の服部保先生。

『六甲山のみどり』
ブナを植える会 刊
解説/服部保 作画/有村綾
2013年10月 初版発行

※入手希望者はブナを植える会にご連絡を。

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六甲山の生物相は、コナラ、ノグルミなどの山陽系、タニウツギ、ブナ、トキワイカリソウなどの中国山地系、サギスゲなどの北方系、ヤマアジサイやミヤコザサなどの紀伊山地系、ウバメガシやカナメモチなどの南紀系、ハマヒルガオ、ハマエンドウなどの海洋系の6系統の植物相で構成されているとか。

「森を守り育てる」の章では、はげ山となって災害が頻発していた六甲山の歴史に触れ、1900年頃から始まった緑化活動で緑が蘇ったが、倒木被害の多いニセアカシアが多い、スギ・ヒノキの人工林が放置されているなど、まだまだ課題が多いことを指摘。土砂災害に強い落葉広葉樹に植え替えるなどの整備が必要だという点にも触れている。
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3章は東お多福山の草原について。どうみても、コレは服部センセですねー。カワイイ。どうせなら橋本センセも登場してほしかったけど。
昨日の桑田会長の講演で、神戸市には茅葺き屋根の民家がまだ700軒も残っているという話があった。そして、淡河には三十代の若手茅葺き職人がいるとか。
その方も、東お多福山草原保全・再生研究会の活動に参加されているそうだ。

「都市山を楽しむ」の章では、山麓に住む200万人の住民にとって六甲山は地域固有の唯一無二の景観要素であり、かけがえのない緑であると述べ、結語として「このように都市に隣接し、都市機能を補完し、都市と一体化した六甲山は、都市山(としやま)とよばれるのにもっともふさわしい山地です。」と書いておられる。

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