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『緑の哲学 農業革命論: 自然農法 一反百姓のすすめ』

「自然農法」創始者として世界的に知られる福岡正信氏の著作で、Photo1972(昭和47)年に刊行された私家版『緑の哲学 自然農法の理論と実際』、2年後に同書が再版になった際に追補として出版された私家版『〈別冊〉緑の哲学 農業革命論』(1974.8)を底本として、生誕百年を記念して編集された一冊。

『緑の哲学 農業革命論: 自然農法 一反百姓のすすめ』
福岡正信 著
春秋社 刊
2013年5月 初版発行

農業の専門書ではなくて、ほとんど哲学だけれど…あっという間に読了。

以下、例によって極にゃみ的抜粋…

P47
 今まで指導者は米作中心の原始農業から脱皮してゆくことを薦めて来た。畜産や果樹の奨励である。栄養価の高い肉生産や高級果実で、豊かな高い食生活ができるようになるものと考えていたからである。
 ところが、事実は反対で、10アール(一反百姓)の田で上手に作ると、米は600~1000キログラムを収獲でき、カロリーに換算すると穀類は100グラム当たり約330カロリーであるので、200~330万カロリー生産したことになる。一人の年間必要なカロリーは71万カロリーであるから、10アールで三~六人の一年の生命が保証されるわけである。
(中略)
 10アールの田から生まれるカロリーは、大雑把にみると、穀物だと三から六人分、山羊や牛の乳で一人分、豚肉で一人分より少なく、牛だと半人分しかなく、卵だと幼児一人分になる。
 穀物や草を飼料にして、家畜を飼った場合、効率がよいのが山羊や牛の乳で、牛肉や鶏卵にするとロスが多くて、飼料効率が悪いことになる。
 インドで牛を殺して肉にすることを禁じ、ミルクだけのむのは、賢明な生き方と言える。10アールの山に、山羊をつれて入って、乳を飲んでおれば生きられる。貧農にはふさわしい家畜となる。
 それにしても、穀類を作って、直接人間が食べると効率が最高によくて、穀物を家畜に与えて、肉として回収すれば七分の一のカロリーになるということは、重大である。
 しかも、穀物食は理想食で、肉は邪食となると、何を好んで肉食を目ざすかともいいたくなる、にもかかわらず、食生活の改善といえばまず肉や卵をあげる。
 これは、自然人のみた穀物の実質的価値よりも、肉や卵乳の方が、経済的価値が高いからである。すなわち、現在の人の嗜好にあい、消費者が高く買うから、もうかるから畜産が盛んになったにすぎない。
 だが、肉食という邪食を追い、食生活が豊かになったと喜んでいる内に、身体はむしばまれ、想像以上の浪費となり、食糧危機をも招来する第一原因となっていることを銘記せねばならぬ。
 ローマは一日にしてならずも、一日にして滅ぶ。
 人間が穀物や菜食に徹すると、小面積の所で生きられる。肉食美食をするだけで、生活圏を広げ、広域での活躍が人間に必要になってくるのである。
 人間が謙虚に形質一体となった滅損防止に徹して、食糧の人工的増収にはげむことでなく、正しい作物を作り、人間本来の穀物菜食に復帰すること以外に、人類永続の食糧を確保する道はない。

P72
米国のオレンジを日本に輸入し、日本のみかんを米国に輸出する必要もなかった。各民族がその土地のものを食べ、その所を得て安んじる、それでよかった。
 自然農法による農産物は、貨幣経済よりも、自然経済のもとで評価されねばならない。いうなれば新しい無の経済学が誕生せねばならない。無の経済学を樹立するとは、虚構の価値観を払拭し、農業の源流における真価を発掘するということになろう。Dsc08090

こんなサイトがありました
★自然農法の創始者、福岡正信さんがユダヤ人から聞いた世界戦略を語る!「最初は農民滅ぼし。日本の作物を変えることが戦略」 …ココ!

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コメント

>ユダヤ人から聞いた世界戦略を語る…

ラーメン大国のジャーナリストから聞いた話だけど…

この国の理不尽なアジア諸国への威嚇の目的は?
一つの国になること!!…だそうな

ルールのバランスを崩す組織が頂点で蠢いていたら
末端の日常はすでに無に等しい。

投稿: 同人 オバカッチョ | 2014年6月 6日 (金) 11:22

“見えているモノ”しか見ないと見えないモノがある…
んですよね、このヨノナカ。

身土不二。農業がやはり基本。
TPP許すまじ。

投稿: にゃみ。 | 2014年6月 6日 (金) 11:36

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