マダニ被害その後… そして対策について考えたこと。
6月30日にマダニに喰いつかれた。六甲登山歴52年にして初めてのこと。
…ココ!
皮膚科に行ってすぐに除去してもらったが、翌日周囲20cm四方くらいに腫脹と発赤がひろがって、リンパ節まで腫れた。
処方された「 トプシム軟膏0.05%」を一日3回、せっせと塗ってたにも関わらず、痛痒さMaxな感じが3日くらい続いた。
5日目くらいで治まる感じがしてきたけど、一週間経過した今、痒さはほぼ治まったものの、咬傷部分はまだキツイ蚊に刺されたときみたいに赤く腫れてるし、20cm四方の範囲で赤黒い痣みたいなものがまだらに残ってる。
たぶん、私が虫アレルギーか何か特殊な体質で、マダニに喰われた人がみんなこんなことになるわけではないと思うのだが、ホントに気をつけた方がいいと思う。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)被害がここ数年増えてきている(死亡例は高齢者に限られているが)。
被害は4月~8月が多く、とくに5月と7月の被害例が多いようだ。
対策のひとつとして「肌を露出しない」ということがよく言われるが、「露出してなかったのに食われた」のだ。裾なり袖なりからもぐりこんで、気に入った場所で吸血を始めるようだ。
【対策】
・藪にはなるべく入らない。とくにササによくいるらしい
・藪から出てきたら相互チェック。白っぽい衣服、無地の生地が見えやすい
・地面に直接座らない
・バックパックなども草の中に置かない。置いたらよく払う
・帰宅したらお風呂で全身チェック
1週間~10日間くらい吸血を続けるようで、かなり肥大するまで気づかないことが多いそう。私は虫アレルギーなので逆にすぐ気づいてよかったのかも。そして、喰いつかれても24時間以内なら除去しやすく、感染症の危険性も低いと聞く。
★「マダニ」について詳しいサイト…ココ!(写真もあるので要注意)
★「マダニ対策 今できること」(国立感染症研究所)…ココ!
ところで…
(以下、忌避剤のことを書いていますが、決して薬剤使用を「推奨」しているわけではありません。自己防衛のために考えた個人的意見を述べています。)
マダニが衣服内に侵入しにくいように、裾をバンドで縛るなどは対策として有効かもしれないが、「潜り込む」という動きを考えたら、現実的には忌避剤の使用を考えた方がいいかもしれない、と個人的には思っている。
有効なのは「ディート(ジエチルトルアミド)」だが、いろいろと問題が指摘されている。
ディートに関して少し調べてみたことを以下にまとめておく。
繰り返しになるが、決して「推奨」はしていません。
まず、「元は農薬であり、神経系への影響が指摘されている上、発がん性・遺伝毒性なども疑われている」点はしっかりと認識しておきたい。
日本より高濃度の商品を認可しているアメリカでも、6か月以下の乳児には使用を禁じている。
参考サイト:
■ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について(厚生労働省)
■独立行政法人国民生活センター 虫よけ剤-子供への使用について-
■DEETとは(PDF)…ココ!
そのうえで…
マダニに対して効果があると謳っている商品は池田模範堂・ムヒの虫よけ「ムシペールシリーズ」のみだが、他社のものでもディートが含まれていれば効果はある(他社ではマダニに関するデータをとっていないので効果が謳えないだけ、らしい)。
ディートの含有率に関して、日本では『医薬品』は12%、『医薬部外品』は10%が上限と決められている。「ムシペールα」がMaxの12%。一般的には6%程度のものが多いようだが、蚊に対してはその程度で充分効果があるそうなので、ふだん使いには低濃度のもので充分?
それから、アースの「服の上からサラテクト」は、肌に直接かけるものではないのでいいかも。24時間効果が持続すると謳っているので、お出かけ前にパンツのすそとか靴に振っておくとよさげ。こちらはディート10%。
含有率が高い方が効果の持続時間が長くなるようだが、夏場は汗をかくと流れてしまいそうなので、低含有率のものをこまめに振りなおす方が合理的かも。
また、エアゾールタイプは付着率が低いようだ。
ムダに拡散させないためにはスプレータイプのものを選び、吸入しないように顔回りなどはいったん手に取って塗るように。
そして、吹き付けるときは、風下に人がいない場所で!
とくにまわりに子どもがいる場所では細心の注意を払うべき。
参考までに「環境汚染問題 私たちと子どもたちの未来のために」というサイトでは、
「米環境保護庁(EPA)の勧告」として次のような項目が書かれている。
・露出している皮膚や衣類にのみ使用すべきで、衣類の下には使うな。
・切り傷や傷、刺激された皮膚に決して使うな。
・眼や口に使うな、そして耳はまわりで控えめに。スプレーを使う場合、顔に直接に使うな、手にスプレーして、顔に使え。
・この製品を子供に扱わせるな。そして子供の手に使うな。子供に使う場合、あなたの手に塗り、そして次に子供に塗れ。
・密閉された場所でスプレーするな。忌避剤スプレーを吸うことを避け、食品近くで使うな。
(以下略)
※危険性があることを認識した上で、必要と思ったら自己責任で使用するかどうかの判断を。そしてその場合は、周りに迷惑をかけないように充分な配慮をお願いします。
しつこいようですが「推奨」はしてません!
※日常使いには、ハーブなどを使用したディート不使用の虫よけをお勧め。
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