「甦れ!日本人の股関節 ~ あたりまえのカラダの使い方」
講師の岡田先生は、『腰痛のない身体介助術』(医学書院)などの著書もある理学療法士・介護福祉士で、武術研究家の甲野善紀氏との出会いをきっかけに、古武術の身体運用を応用して身体に無理のない「古武術介護」を考案。医療、リハビリ、育児支援など幅広いジャンルでも活躍されている。
股関節は、上半身と下半身をつなぐ重要なパーツであるにも関わらず、さほど重要視されず、しかも可動域が大きい構造なのにほとんど活用されていないのが実態。
元々日本の伝統である畳の上での生活や、和式便器などが日常生活から遠ざかり、生活が西洋化したため、身体の使い方そのものが変わってきてしまっているとか。
股関節をもっと意識して動けば、想像以上に大きなパワーが生まれたり、意外なくらいラクに重いものを扱えたりする、ということを実際に体を動かしながら体験させてもらった。
写真は、体重58㎏の岡田さんを、80㎏の平尾さんが全力で押さえつけているところ。腕力で起き上がろうとしてもまったく動けないのが、股関節から起き上がる動きをすると、あっさりと跳ね除けて起きることができるという実演。
平尾さんは、現役時代に筋肉をビルドアップしていくトレーニングをずっと続けてきたが、身体をパーツで捉えて、個別に鍛えるやり方は、結局逆効果を招いたり、故障の原因になったりしたという。
アスリートの世界は、“言語化”という部分で不十分なところがあり、技術論などを論理的に語っていても、あるところで「ここから先は気合で」とか「いい風にやってよ」みたいなことになってしまうことが多いそう。
平尾さんも岡田さんと同じく、甲野式古武術に学んできたが、西欧的・現代的なスポーツ理論一辺倒の業界(?)からは異端児扱いなのだそう。
元プロ野球選手、赤星選手のインタビューのときも感じたが、一流のアスリートって、“根性論”なんかじゃない。そして、筋肉バカでもない。身体能力ももちろんずば抜けているのだけど、頭もすごくいい。そして魅力的。平尾さんも岡田さんもとてもステキな方だった。
そして、会場を提供してくださった西宮北口の前田畳製作所さん。
「神戸モトマチ大学」にも関わっておられるが、「災害時の畳店プロジェクト」でも奔走されているとか。熱い心を持ったいろんな人たちが活動されていることに感銘を受
「介護実演」的に湯川さんを、軽々と持ち上げる岡田さんの図。
ホントに軽そうだった。
極にゃみ的には股関節、硬くてどうしようもないのだけど、ちょっと意識して動くようにしてみよう。
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