霜月のお茶
毎度毎度ナンチャッテな弟子でスミマセン、なお茶のお稽古なのだが…
初冬の今月、お菓子は「深山路」。秋色ではなくやはり冬の彩り。
このところ、“身体運用”的なことをつらつら考えていて、その中で“和服”と“洋服”では身体の動きがかなり違うはずだよな、と感じていて、お茶の所作は和服が基本になっているのだろうなと。けど、暑い時期はちょっと気が重いし、先月は山帰りにそのままお稽古だったので無理で、今月は自宅から直接師匠宅へ行ける状況だったので…
初釜会以外に“女装”することはまずないのだが… 今日は和服で行ってみた。
(なんやねんこのドヤ顔!?ですよね…
女装なんて余りに珍しいので、umeちゃんが撮ってくれました)
なんで和服なんだ?というのは…
メリヤス編みの靴下と足袋では畳の歩き方も違うだろうし、パンツスタイルと和服では足運びも違うだろうし。立居振舞のすべてが、和服と洋服では違うはずだと。
「立ち上がるときに裾踏んづけてコケるんちゃうやろか」思ったり(だったらそれを経験してみたかった)。
結果的にコケはしなかったけど、足回りに意識が行き過ぎて(?)建水を運ぶ時に柄杓を5回くらい落としそうになった。やっぱり慣れないと何かとたいへんだ。
いつものパンツスタイルとは歩幅が全く違うし、手も足も、可動域が異なる。
もちろん、「茶の湯」が成立した時代と、現代の和服の着付けは全く違うので、胸高に帯を結んでがっしり着付ける今のスタイルはけっして日本の伝統的なスタイルではないのはわかっているけど、敢えてやってみて、結果的に面白かった。
服装は、行動を左右する。動き方を規制する。
立ち居振る舞いがいつもと違う、まるで“別人”モードに入った。
面白い。服装=記号、っていう、20年前の言説が頭に蘇った。
お稽古なんで… ホントはお茶席にはNGの“カジュアル”大島紬。
「渋い感じ」をテーマに、にゃみ母にコーディネートしてもらいました。
ホントは“着るお稽古”もしようと思ってたのだけど、ギリギリになってしまって、結局気づいたら“着せてもらって”た。トホホ。
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コメント
湊のメリーさん、ご覧いただいてましたかー。
きゃー、ありがとうございますー。
もう少し日常的に親しめるといいのですけど。
投稿: にゃみ。 | 2014年11月19日 (水) 19:54
先生いつもながら決まってますよ!!
素敵・・・・
投稿: 湊のメリー | 2014年11月19日 (水) 15:38