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映画「DAMNATION」

昨夜、「神戸アートビレッジセンター」にて「DAMNATION」の試写会。
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神戸のアウトドア関係者を対象としたもので、白馬堂ROKKOあさやんのご縁で参加。神戸ザック星加社長ご夫妻はじめ、知った顔がちらほら。
渋谷アップリンクで先行上映が始まってますが、関西では「シネ・リーブル梅田」で1月10日から、「神戸アートビレッジセンター」は1月24日から。

★映画「DAMNATION」公式サイト…ココ!

パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードが製作責任者、生態学者で水中写真家のマット・シュテッカーが共同プロデューサー。川を愛する人々の目線は、山好きな人々と同質。とても共感できるし、見ていてワクワクする作品。

四半世紀前のとある日、深夜のダム。闇の中で堤体を懸垂下降する男がいた。
翌朝、ダムには巨大な「ひび割れ」と、「FREE THE RIVERS!」の文字が。
環境活動家マイケル・ヤクバルによるゲリラアートで、壊したいダムにひび割れや切り取り線の絵を描き続け、それらがTVで報道されたことをきっかけに「ダムってホントに必要なのか?」という議論が沸き上がる。
Tirasi_pic_1410495523はじめは、「クレイジー」と言われたダムバスターたちの活動だったが、アメリカではすでに多くのダムが取り壊され、元の自然環境に戻りつつあるという。本作品では、ダムが破壊されるダイナミックなシーンも紹介されている。まさに“damnation”。

世界のあらゆる川にダムが作られるようになって、元の自然環境は大きく変貌した。
何より悲惨な目に遭っているのは、川と海とを行き来して生きる魚たち。サケやマスは川で生まれ、海へ下って成長し、母なる川へ戻って産卵する。川の生態系と、海の生態系をつなぐ重要な役割を持っており、栄養を循環させている。彼らは、ダムが作られると産卵場所へ戻れなくなる。
また、河川は流域の落葉などを運ぶことで海への栄養供給を行っているが、ダムでせき止めることで、この流れも止まってしまう。
ダイナミックな生態系の循環を担っていることから“地球の血管”と例えられる川を本来の姿に!と立ち上がった「ダムバスター」の姿を負うドキュメンタリーは、一見の価値があると思う。


わが国でも、治水や利水のためにたくさんのダムが作られてきた。洪水を防ぎ、灌漑の水を得ることができ、“クリーン”と言われる水力発電もできる。いいことずくめだと思ってた。でも、ホントにそうなのか?

アメリカには75000基ものダムがあるというが、日本には約3000基。ダムとはべつに、砂防堰堤は85000基もあるそうだ。(水源開発問題全国連絡会サイトより)

急峻な山が多い山岳国日本では「砂防」は重要で、土砂災害を減らすために大きな貢献をしている。とくに風化花崗岩の崩れやすい山体を持つ六甲山では、明治の末頃から本格的な近代砂防工事が行われてきた。まだ充分な対策が行われていなかった昭和13年の阪神大水害では、流出1497軒、埋没966軒、全半壊した家屋は10000軒以上という大きな被害が出て、神戸の街は泥濘に沈んだ。その後対策が進み、大きな被害は出ていないが、「想定」以上の雨の降り方が頻発している昨今、昨夏の広島の被害と同じような被害が出ないとは限らないという。
住宅地が山を浸食するように広がっている六甲山で砂防ダムを否定することは難しいと思うけれど、各地のいろんな建造物に対して「本当に必要?」「その工法でいいの?」という疑問をもっておくことは大事だと思う。

【参考】
★マット・シュテッカー(プロデューサー)
「ユーモアで世界を変える。クレイジーを常識に変える」… ココ!
渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える
日本ではじめてのダム撤去事例、八ッ場ダム川上ダムの問題、長野県の「「脱ダム」宣言」も参考に。

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