『「他力資本主義」宣言』
パワフルなラテン系姐御、いや、このヒトに関しては「女傑」という表現をよく見かける。ともかくアクティブに面白い企画を怒涛の如く繰り出してくるリベルタ学舎主催・湯川カナさんの本がついに発売に。店頭に並んだその日に書店へGo。
サブタイトルに“「脱・自己責任」と「連帯」でこれからを生きていく”とある通り、資本主義経済という仕組みが脅迫的に押し付けてくる「自己責任」に囚われてるとしんどくないか?というところから始まった(?)と思われる生き方の“指南書”。
『「他力資本主義」宣言』
湯川 カナ 著
徳間書店 刊
2014年12月31日 初版発行
「甦れ!日本人の股関節」という講習会とか、ユニークなワークショップとか、甲野善紀氏×釈徹宗氏対談、&moreといった、これまでにない面白い学びの機会を提供してくれる方。
本書でも、いろいろと面白い視点を披露してくれている。
第5章 私の「他力資本主義」宣言! から少し抜粋。
私たちは誰もが、二十万年、脈々と命を受け継いできた、クロマニョン人の子孫です。
生きる力は、誰にでも、十二分にそなわっています。
あなたにも、私にも。
それをさらっと認めるだけでいい。
それだけで「革命」。そう思います。
私が二言目には「革命」というので、友人たちにはだいぶ呆れられています。
でも、私が言う革命は、「当たり前のことを、当たり前にできるようになること」です。
おかしいと思うことに、「おかしいよ」と言える。それだけです。
いじめをしている子に、「いじめはおかしいよ」。
理不尽なルールを押しつける大人に、「それはおかしいよ」。
稼ぎがない奴は黙っておけという人に、貧乏人はごちゃごちゃ言うなという人に、素人は専門家の言うことにただ従えという人に。
そして、自分は無力だからと諦める自分自身に。
ジュンク堂西宮店でこの本を買ったとき、もらった領収書のカテゴリ欄に「ビジネス書」って書いてあって、違和感あったんだけど、もしかしたら合ってるのかも。ビジネスを目指している人にとっても、何かよいヒントがみつかるかも。とくに、子育てとか、仕事と家庭の両立とか、そんなこんなで“しんどい”思いをしている女性にお勧めです。
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