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『人類が知っていることすべての短い歴史〔上〕』

「宇宙はいかにして誕生した? DNAの主人は誰なのか? Jinrui_mijikai最高の科学エンターテイメント」という謳い文句に惹かれて手にしてみた一冊。
ビッグバンから宇宙の成り立ち、地球の悠久の歴史…宇宙の誕生(?)から太陽系、地球の成り立ち、そして歴史。137億年を1000ページで学ぶ、前代未聞の壮大なる“宇宙史”。

『人類が知っていることすべての短い歴史〔上〕』
ビル・ブライソン 著
新潮文庫
2014年11月 初版発行
2002年『A Short History of Nearly Everything』
2006年邦訳ハードカバー版発行


けど…、
やっぱり翻訳モノは苦手だった。
 「ユーモア」ある喩え、がイマイチぴんと来なくてめんどくさかったりして、超すっとばしの斜め読みをしてしまったのだが、時間がたっぷりあって、暇つぶしに読むのならそれなりに楽しめたかもしれない。
興味を持った部分を少しpick。

「序章」から

人間は、何十兆、何百兆の原子からできあがっている。
ひとりの人間が存在するためには、過去380億年のあいだ1回の間違いもなく、祖先たちすべてが正しく出会い、正しく生殖を繰り返し、次々に新しい世代を生み出してこなければならなかった。にもかかわらず、人間は平均で65万時間しかこの世に生存しない。

第Ⅳ部 「危険な惑星」から
地震はごくありふれた事象だが、特定の場所に集中して発生する傾向が強い。
環太平洋地域がまさにそうで、二枚のプレートがぶつかる場所で発生する。
以下引用
P411
プレートが互いに押し合って、圧力が蓄積し、ついにはどちらか一方が後退する。一般的に、地震と地震の間隔が長くなるほど、鬱積した圧力が増していき、そのはけ口としての揺れも巨大になる。特に心配されているのが、東京だろう。ロンドン大学ユニバーシティカレッジの危機管理専門家ビル・マグワイアは、「死を待つ街」と形容している(観光旅行のパンフレットによくあるうたい文句ではない)。そもそも地震が起きやすいことで知られる日本の中でも、東京は三枚のプレートの境界近くに位置している。一九九五年、五百キロ西にある神戸の街がマグニチュード7.3の地震に襲われ、六千四百人を超す犠牲者を出した。被害総額はおよそ九百九十億ドルにのぼった。しかし。それは東京を待ち受けている被害に比べれば、なんでもない― いや、比較的小さいと言える。

P423
地球の磁場は、ときどき力を変化させることがわかっている。恐竜の時代には、現代より約3倍も強かった。また、平均してほぼ五十万年ごとに逆転することもわかっているが、この平均値の裏には極度の予測不能性がある。(略)
 もしかすると、今まさに逆転が起こっているのかもしれない。地球の磁場は、過去一世紀だけで約6パーセントほども減少している。いかなる磁力の減少も、悪い知らせだと考えたほうがいい。なぜなら磁力は、冷蔵庫にメモを貼りつけたり、コンパスの針を正しい方角に向けたりするだけでなく、わたしたちが生きるうえで不可欠な役割を果たしているからだ。宇宙には危険な宇宙線があふれており、磁気の保護がなければ、それがわたしたちの体を通り抜け、DNAの大部分をずたずたにしてしまう。

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