『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。 』
いろんな混ぜ物で増量したハンバーグ、リン酸塩や植物性タンパクで水膨れしたから揚げ、衣が異様に分厚いエビフライ…外食産業のブラックな面を告発する内容。かなりセンセーショナルな内容で話題になったのでちょっと手に取ってみて、ざーっと読んでみたのだけれど。
本書で扱われているような低価格を売りにしているチェーン店にはまずいかないので「うーん、ありそう」と思いながら読んだけど…
“トンデモ”と切り捨て、批判しているサイトもあるので、両方を読んだ上で自分で判断した方がいいとは思うけど…
『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』
河岸宏和 著
東洋経済新報社 刊
2014年5月 初版発行
★東洋経済ON LINE 「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます(本書の内容が一部読めます)
…ココ!
★「食品の安全とリスクのはなし」から
安部司と同レベルのトンデモ本 :「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。 …ココ!
極端な記述があるのは確かだけど…。この手の本はどうしてもセンセーショナルな表現にしたくなってしまうのだろうな。ちょっとだけ抜粋。
P157
本当に加工を海外にまかせていいのか
日本国内には、いま失業者があふれかえっています。若者ばかりか、いままで働いていた中高年の働くところがなくなってきています。たとえあったとしても時給800円や900円のパート、アルバイトしかない状態になってきています。
仕入れ品はほとんど輸入品であり、加工も多くが海外で行われていると述べました。
「安ければいい」という単純な理由であれば、たしかに中国や東南アジアで加工した方がいいに決まっています。
しかし国内に失業者があふれているのに、わざわざ「雇用機会」を東南アジアに譲り渡しているという現状は、どこかおかしくはないでしょうか。
ジャガイモを蒸して揚げてコロッケをつくる、刺身の魚を3枚におろして引く、鶏肉を切って揚げる……すべて日本国内で行えばいいことではないでしょうか。そうすれば雇用機会は大きく増えるはずなのです。
さらに原料だって、できるだけ国産を使えば食料自給率アップにもつながります。
輸入品を安いから便利だからと使っておいて、「食料自給率がこんなに低いのでは日本の将来は危ない」などと叫ぶのはおかしな話でしょう。
いまや30兆円産業といわれる外食産業。
そこには、日本を明るい未来へ牽引するだけの力があるはずです。
ちなみに、『食品の裏側 -みんな大好きな食品添加物』にも同様の批判があるけれど、どっちにしても、“工業製品のように作られる食品”そのものが私は好きではないし、せめて自分はそういうものをなるべく口にしたくないと思っている。
食べ物は生き物だし、それを命としてきちんといただきたい。大量生産・大量流通させようという時点で、何かが間違っていると思う。
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