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『限界集落株式会社』『脱・限界集落株式会社』

諸事情でひきこもっているので、なんだか本のレビュー続きだけど。『田舎力 ヒト・夢・カネが集まる5つの法則』と『実践!田舎力-小さくても経済が回る5つの方法』を小説に仕立てたらこんな感じ?というのがこの2作品。
Genkai_
「集落の消滅を憂う老人たち、零細農家の父親と娘、田舎に逃げてきた若者、かつての負け組たちが立ち上がる!地域活性エンタテインメント」と紹介されている『限界集落株式会社』は、作品としては面白かった。けど、結末がなんとなく「んー、、、」という感じで、読みっぱなしで放置してた。で、続編が出て、しかも評判がいいというので、一応読んでみた。すると、「なるほど!」と腑に落ちた感じ。たぶん作者的には、この2作はセットなんだと思う。いや、それとも、1作目を上梓してから3年の間にそれだけ時代が動いたのか?どっちなんだろう…聞いてみたい。

『限界集落株式会社』
黒野伸一 著
小学館 刊
2011年11月 初版発行

脱・限界集落株式会社
黒野伸一 著
小学館 刊
2014年11月 初版発行

ちなみに…

1作目は、NHKドラマにもなったので(私は当然見てないが)ご覧になった方もおられるかもしれない。ぜひ2作目もドラマ化してもらいたい。(ってどうせTVは見ないけど)
(けど、ドラマではヒロインがハタチ、父がアラフォーって… 小説のイメージでは美穂は三十台なんだけどなぁ)

2作目では、今話題の「コンパクトシティ」を目指して駅前再開発を進めようとする役所や資本家たちと、それを阻止しようとする住民たちの対立が鮮やかに描かれていて興味深い。
グローバル資本が地方を食いものにしてカネを巻き上げるやり口、住民を分断し、対立をあおる政治的な力学など… こういう系のコトって、きっとあちこちで起ってるんやろな、とか。
そういう意味で面白かった。 

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