明日は沖縄戦「慰霊の日」
社会面では、太平洋戦争末期の沖縄で、一般市民を巻き込んで20万人以上が犠牲になった沖縄戦を体験した兵庫人たちの声を紹介。
神戸の人なら馴染みのある宝飾店「カミネ」会長である上根保氏が激戦の沖縄での実体験を語っておられる。
住民約50名がひしめきあう壕の中で一人の子どもが泣きだした。
日本兵が親に目で合図すると、親が子どもの口を手で強くふさいだ。
やがて幼子は動かなくなった… という光景を目撃されたそう。
「親が子に手をかけるなんてあり得ない状況でも、当時は『仕方がない』と思ってしまった。人の正気を失わせるのが戦争だ」
「いつの時代も、最も負担を強いられるのは一般の市民。もうこれ以上沖縄の人たちを苦しめないでほしい」
当時15歳で、山中を逃げ回る中で見た死体の数々、壕にいる人々を火炎放射で焼き殺す米兵の姿を見た尼崎在住の西平守貞氏の体験談も。
★沖縄戦の絶望語り継ぐ 23日「慰霊の日」…ココ!
参考:琉球新報「慰霊の日・沖縄戦」…ココ!
10-11面「オピニオン」欄では論説副委員長の三上喜美男氏による「論 ひょうご」。
沖縄戦で米軍が行った艦砲射撃は「鉄の暴風」と言われるほどすさまじいものだったということから、本土の主要都市を焦土と化した焼夷弾空襲を例えた「火の台風」について述べておられる。
計8回の空襲で一万人以上亡くなった大阪大空襲、兵庫でも8千人以上が犠牲になり、全国では55万人を超す人々が命を落としたとみられているが、詳細は未だに不明。
空襲被害者が国に賠償と謝罪を求める訴訟を起こしたが、結果は敗訴。
「戦争被害は国民が等しく受忍すべき」という最高裁判決が根拠となっているとか。
頭のおかしい為政者のせいでこれから起こるかもしれない戦争に巻き込まれて、「国民は受忍すべき」など言われても!とてもじゃないが受忍なんてできない。
今、本当に危ない状況にあるこの国。絶対に平和憲法を手放してはならないと、強く思う。
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