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『猪変』(いへん)

先日、取り置き依頼をしていた本を引き取りにジュンク堂西宮店に行ったとき、Ihenてんちょ!が「こんな本、入荷してますけど…」とお勧めしてくれた一冊。
2002年12月から約半年に渡って中国新聞で連載された記事をまとめたもので、元々イノシシが多い中国地方での獣害の実態や、各地域での対策、イノシシにまつわるトリビア的なネタなどを網羅。
「海を泳いで、島に渡るイノシシがおるんじゃげな」という“げなげな話”(マユツバ系の噂話)を記者が小耳にはさんだところから始まった企画だそうだが、中国地方に限らず、各地で同じような現象が起きている。
山の中はイノシシだらけ、住宅街にもふつうにイノシシが出没する六甲山周辺でも、人工島へイノシシが泳ぎ渡ったという報道も耳に新しい。
“獣害”というが、そもそも野生動物が暮らしていた環境の変化をもたらしたのは人間だし、人間側の関わり方をもっと見直さなければならないのだと思う。一読すべき一冊。てんちょ!、ありがとう。


『猪変』(いへん)
中国新聞取材班 編
本の雑誌社 刊
2015年2月 初版発行

★内澤旬子氏による書評(ブック・アサヒ・コム)
  …ココ!
※連載を読んで出版に向けて編集者に縁を結んだ方だそうです。

口絵から、面白い写真をちょこっと紹介。

Dsc02031
「海を泳いで、島に渡るイノシシがおるんじゃげな」というのは“げなげな話”じゃなくて事実だった。呉海上保安部が撮影。
「神戸ではイノシシが信号待ちしてたり、横断歩道を渡るんですよ」という“げなげな話”を私も時々するけど、コレもホント。
Dsc02030
人もイノシシもなんつーか、ふつーな感じがなんとも…

対策はいろいろあるようだけど、じつはきちんと処理をすればかなり美味であるそうな。というワケで、被害の多いエリアでは、狩猟免許を取得して、積極的に食べる試みが行われている。
身近なところでは、あさやんとアンジェラが今狩猟免許に挑戦中だけど…?

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