草原生植物観察会@神戸ゴルフ倶楽部
六甲開山の祖であるアーサー・H・グルームさんは、1900年頃、六甲山上の環境が気に入って山荘第一号を建てて、週末の山上リゾートライフを楽しんでいたが、1軒だけでは寂しいと友人たちにも別荘を建てることを勧め、やがて山上は「外国人別荘村」のような様相に。友人らと語らううちに、ゴルフがしたい、という話が盛り上がり、じつはグルームさん自身はゴルフの経験がなかったのに、行きがかり上(?)ゴルフ場を作ることになったのだというエピソードが紹介された。
続いて、「ゴルフ場が保全する草原生植物」と題して、甲南女子大の村松准教授のお話。かつては、茅場や放牧、水田畦畔などが草原として維持されていたが、生活スタイルの変化によってそれらが失われ、今では草原は激減。古くからゴルフ場として続いてきた神戸ゴルフ倶楽部では、草原生の植物が残っているのではないか?という仮説を立てて、実際に調べてみるとその通りだったという調査の経緯が紹介された。ほかのいくつかのゴルフ場でも植生調査を行ったが、特別な存在であるらしい。
講演後、3班に分かれて場内の観察会へ。かなりの雨脚で降っていた雨も小やみになり、ゆっくりと観察できた。
ラッキーなことに、六甲山の植物に関しては第一人者の清水孝之さんの班!
NHKカルチャー神戸教室・梅田教室でも植物観察の講座を持っておられるエキスパート。
ふだんは入れない場内をひとまわりしながら観察。
ワレモコウ
カワラナデシコ
ツリガネニンジン
マツムシソウ。コレは、六甲山地ではココでしか見たことがない。
北アルプスや白山あたりでは雑草のように生えてるけど。
キジのファミリーがお散歩してた。
稀少な機会を与えてくださった皆さま、ありがとうございました。
ところで、今朝の神戸新聞に、白馬堂 店主あさやんが登場してました。
思えば、初めて訪れたのは2009年8月はじめ頃。もう6年ものご縁ですね。
| 固定リンク
コメント