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『雑穀 ~つくり方・生かし方~』

この国の食文化の歴史を考えた時、白米が主食となったのはZakkokuほんの最近のことであり、古来より、特別な階級の人々を別にして、庶民の大半は雑穀を食べていた。そして、精白米を常食している人たちは不健康だったというのは有名な話ではある。
近年、ヘルシーフードとして雑穀に注目が集まり、しかも農薬を使わずに簡単に栽培できると聞いて、雑穀に興味が沸いて読んでみた本。
すでに絶版となっている本だが、図書館にあったので読むことができた。

『雑穀 ~つくり方・生かし方~』
古澤典夫 監修
ライフシード・ネットワーク 編
創森社 刊
1999年2月 初版発行

アワ、キビ、タカキビ、アマランサス、シコクビエ、ソバ…
かつては食用としてもっと栽培されてきたこれら雑穀は、今や育てる農家もほとんどなくなり、その稀少性から逆に高価なものになってしまっているのが現実のよう。
元々が生命力のある植物で、栽培そのものは比較的容易みたいなので、可能なものを育ててみたいと思っている。ただ、脱穀・脱粒、精白などの加工工程が非常にたいへんな気がする。種子の入手も含め、問題はいろいろありそうだけど…

ところでこの本、ちょっと不思議なタッチの本である。
まえがきから…


ミラクル食材・雑穀は未来食 ~序に代えて~

 ものすごい勢いで大地からどんどん切り離されていく現代食生活に漠とした不安を感じながらも、現実に押し流されてなすすべもなく過ぎていたある日、「人間は穀物と塩と少々の野菜があれば健全に生きていける」という考えに出合いました。


んー。確かに、精白米ではない穀物と、塩と野菜、あとは豆でも加えれば、かなりいい栄養バランスの食を構築できると思う。そこに異論はないし、「大地から切り離された」現代の都市生活がいろいろ問題があることもたしかだと思うけれど、、、、、

(略)過度な精白をしない穀物は人間の体に必要なほとんどすべての成分を人間の生命システムにピッタリのバランスで包み込んでいるということ、そして土地でとれる五穀を食べ合わせることでさらにそのバランスは完全になることや、「イネ」の意味は古代語で「生命の根源」でありすべての穀物の総称だったこと、穀物の粒はみんな「アワ」と呼ばれその意味は「生命力、調和、女」だということを知り、体の芯が感動でふるえました。昔は殻を取った穀物の共通の呼び名が「コメ」だったのです。

そこはかとなく、宗教っぽいかほりが…
序文を書いておられるのは、コチラの方です。

まぁ微妙な感じがなくもないけど、雑穀というものにもう少し注目してもいいのかなという気はしている。とりあえずライ麦でも育ててみようかな。今年、えごまは失敗(食用に売っているものを播種してみたけど発芽せず)したけど、ごまは採れそうだし、タネが入手できるならアマランサスとかも育ててみたい。

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