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『THE BIG ISSUE JAPAN』 vol.27(2015 Sep.1)

ちょい前のことだが、久しぶりに『THE BIG ISSUE JAPAN』を購入した。
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ちょっと目つきの悪い女の子の絵で有名な国際的アーチスト、奈良美智(なら・よしとも)さんの作品が表紙・裏表紙とも飾っている。
「スペシャルインタビュー」は、昨年11月に反戦をテーマにした作品集『NO WAR!』を刊行された奈良さん。旧陸軍の施設で学び、遊びながら育ったという。311をきっかけに考え始めたことなどを語っておられる。
特集は「2015年夏、ストリートデモクラシー」と題して、若者が中心となって全国の路上で展開している政治への批判活動について。読み応えのある記事だった。
すでに次の号が出ているのだが、路上販売員さんによってはバックナンバーを持っておられる場合もあるので、ぜひ。

★奈良美智さんが「NO WAR!」という画集を出した理由【戦後70年】
 …ココ!

ところで…極にゃみ的にも、昨日戦争法案に反対する街頭アピールに駆け付けたわけだが、一昔前までの「一般市民は政治的なアピールはあまりしないもの」というニュアンスがここのところ確実に変わってきている。

政治的なお話って、選挙の前に急に連絡してくる某宗教系の方々か、“意識高い系”を装うめんどくさい人々か、、、というイメージがあったのだが、311を経てちょっと空気感が変わってきた。秘密保護法が審議されているときに、さらに政治に関心を向ける人が増えて、あの強行採決に怒りを感じた人はとても多いはず。さらに、今回の戦争法案をめぐっては、一気に(世代を超えて)アピールしていく必要性のようなものを実感した人たちが増えてきたと感じている。

もちろん、「デモなんかやったって何も変わらない」とシニカルに構えている人たちもいるけれど、ごく普通の市民たちが、徒党を組むのではなくて、ふらっと一人参加でデモや街頭アピールに参加するようになってきたように感じる。デモで世の中が変えられるのかどうかはわからない。けれど、いま、ここで、できることを、可能性のあることを、すべてやらなければならない。

秘密保護法の強行採決を見て「日本の民主主義は終わった」と愕然としたけれど、若者たちは「終わったのなら自分たちが始めるだけだ」と声を上げ始めたのだ。
「未来」は、利権やしがらみにしがみついているしかないトシヨリのものじゃない。
次の世代を生きていく人たちに、希望の持てる未来を渡さなければ、と強く思う。

放射能汚染の問題ももちろん忘れてはいけないこと。
「政権批判をしたって意味がない。現行のシステムから降りないとムダ。被ばくしながら国会前でデモをするなど論外」と突き放す人もリアルで知っている。
けれど、そうじゃない。被ばくを容認してはいけないけれど、この問題を、いま、放置することはできないのだ。

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