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映画『野火』

先日、九条の「シネ・ヌーヴォX」で塚本晋也監督作品『野火』を観た。
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きな臭いご時勢にこの作品が発表されたのは、今、重大な岐路にあるこの国が、誤った道へ進まないようにという警鐘だと思う。インパクトのあるよい作品だった。ぜひ観てください。

★映画『野火』公式サイト…ココ!

近畿地区で10月30日まで上映中の映画館
・京都 立誠シネマ
・大阪 シネ・ヌーヴォX
・姫路 シネパレス山陽座

塚本監督は、高校時代に大岡昇平の小説「野火」を初めて読み、35歳の頃に映画化を目指したものの成し得ず、構想20年でようやくかたちに。10年前、戦争体験者が80歳を超えはじめていたことから、資金繰りなどの困難はあったものの、このタイミングを逃すともう制作のチャンスはないと思い切って生き残りの人たちへのインタビューを始めたそう。その中で、「人間がただの肉の塊として壊れて、むちゃくちゃになって、ただの物体となって写って」いる写真を見て、衝撃を受けたという。この作品には、本当にそんな感じで、「肉の塊として壊れて」いくさまがぞっとするようなリアルさで描かれているシーンがある。
だが、本当に怖いのは、壊れる肉体ではなく、そのような状況の中に在って壊れていく人間の心。人が人を殺す、「戦争」ってつまりそういうことなんだろうな、と思う。
どんな大義名分があろうとも、絶対に戦争なんてしてはいけないし、まして軍需産業を儲けさせるために紛争を引き起こしているような今の世界で、そんなものに巻き込まれるようなことがあってはならない。
戦争ばかり続けてきたあのアメリカの凋落ぶり、かの国の民の疲弊ぶりを見よ。同じ轍を踏んではならない。

■映画サイト「シネマトゥディ」『野火』への道 塚本晋也の頭の中…ココ!

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