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『人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-』

東大病院救急部・集中治療部部長である矢作直樹医師による本。
Sinanai友人に貸してもらって手に取ったのだが、タイトルを見て「んー?トンデモ系の本?現役の医師がスピリチュアル本?」と思ったのだが、お名前に見覚えが。
一昨年だったか、「日本山岳サーチ・アンド・レスキュー研究機構(IMSAR-J)」の年次総会でお目にかかったことがあるのだった。とても理知的で物静かな方だったように記憶している。

『人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-』
矢作直樹 著
バジリコ 刊
2011年9月 初版発行

★東大教授・矢作直樹さんインタビュー
(1)救急の現場から霊や神を語る…ココ!

★東大教授・矢作直樹さんインタビュー
(2)亡くなった人に見守られている…ココ!


この方の著書を読むのは初めてなのだが、平易な文体で、読みやすく丁寧に書いておられる。内容を紹介するより、一部を抜粋してみたい。

P46
 ともあれ、近現代における自然科学は飛躍的な進歩を遂げ、人類はその多大な恩恵を享受していることは確かです。しかしその反面、我々は科学への過信からその本質を誤解するようになっていないでしょうか。
 私には、現代の人々は、自然科学本来の領域を忘れ、あたかも科学的方法論によって解明できない領域など存在しないと考えるようになってきているのではないかと思えて仕方がありません。
 科学の領域、すなわち空間、時間、物質=エネルギーのリアリティ以外にリアリティと呼べるものはない、このような自然科学への「信仰」を、米国の哲学者ヒューストン・スミスは「科学主義」と呼びました。
 私自身、実際の医療現場に身を置いていると、机上で科学的に考えてすべてが解決するほど現実は単純ではないことを痛感しています。
 繰り返すようですが、科学の進歩は目覚ましいとはいえ、我々人間がこの「世界」について知っていることは極めて限られているのも事実です。


P217
 人はみな理性と直観のバランスをとり、自分が生かされていることを謙虚に自覚し、良心に耳を傾け、足るを知り、心身を労り、利他行をし、今を一生懸命に生きられたらと私は思っています。そして、「死」を冷静に見つめ穏やかな気持ちでそれを迎え、「生」を全うしたいものです。

 寿命が来れば肉体は朽ちる、という意味で「人は死ぬ」が、霊魂は生き続ける、という意味で「人は死なない」。私はそのように考えています。



 …きっと、そうなんだろうと思う。私には漠然としかわからない部分もあるけど、直観を信じるべきだとは常々思っているし、科学は万能なんかじゃない。世界のほんの一部を解明しただけだというのは本当のこと。数多くの著作があるようなので、少し読み込んでみたいかも。

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