安全登山の集い@兵庫岳連「安全登山のための気象予報」
幼稚園児の頃から地図が好きで、小学一年生で天気図に興味を持った。今では5万枚の天気図を持っている“天気オタク”。プロ登山家・竹内洋岳氏とは学生時代からの友人で、8000メートル峰14座チャレンジの2008年ガッシャブルムから天気予報を提供。ダウラギリの登頂サポートはNHKの「グレートサミッツ」で紹介され、大きな反響を呼んだ。
“イッテQ”でイモトアヤコさんの登頂チャレンジもサポートしている。
現在の日本の天気予報は、ほとんどコンピュータ解析によるもので、平地の天気は予報できても、山岳気象などの細かい部分には対応していない。猪熊氏が主宰する“ヤマテン”(山の天気予報)では、きめ細かい予報を提供して安全な登山のサポートをしている。
過去の気象遭難を調べてみると、ほとんどが引率者は天気予報を入手した上で行動を起こしている。平地と山では全く違うことがあり、そういうときに事故が発生している。
一般向けの天気予報を鵜呑みにするのではなく、天気図をきちんと見て山岳特有の気象を理解することと、悪天に対応できるウェアが重要。
気象遭難の死亡事故では低体温症によるものが最も多い。低体温症になりやすい気象条件は、
1 強風(とくに平均風速15m/s以上)
2 降雨・降雪による濡れ
3 低温(とくに急激な気温低下)
天気が崩れるのは、海側から風が吹いてくるとき、その風上側の斜面。
北アルプスを例にすると、西寄りの風なら富山・岐阜県側が、東寄りの風なら長野県側の天気が悪くなる。
近畿地方なら、こんな感じ。
一般書店に出回らないご著書を購入させていただき、サインをいただきました。
『山岳気象予報士で恩返し』面白そうです。
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