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『オーガニックって、どういうこと? 有機野菜の「現実」は?』

リベルタ学舎主催の“ぼちぼち考える育児ゼミ”11月度に混入。
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スピーカーが「食卓から畑まで」ぐるっとつなぐ仕組みづくりをライフワークとされている株式会社プラスリジョン代表福井佑実子さんだったもので。
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ベースが育児ゼミなだけに、1歳児を連れたお母さんたちがほとんどで、なかなかニギヤカなカオス状態だった。

お話終了後、新米ごはんでおむすび会。持ち寄り味噌の試食も。
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有機JAS 」の認証取得には費用も手間もかかるので、あえて取得しない有機農家さんもいるけれど、生産者と顔の見える関係を持っていない都市部の消費者がチョイスの指標にするには信頼性があるとのこと。大量生産を目的とした慣行農法ではなく、環境にも負荷の少ない農業を目指している農家さんの証。

ところで、福井さんとは、リベルタ学舎の湯川カナさんと同じく、六甲・摩耶活性化プロジェクトの中で知り合ったのだが、聡明で行動力があって、そしてとてもチャーミングな方。とある企画を共同提案しようとして、諸事情でぽしゃったことがあるのだけど、今回農業や食にまつわるお話をお聞きできて、とても興味深かった。

有機農業についてもそうだが、障害者雇用にも力を入れておられて、独自の取り組みをされているお話が心に残った。

現在、「障害者手帳」を発行されて障害者と認定されている人々は約740万人おられるが、実数はその何倍にもなるそう。それらの方々が、作業所などで働いて得られる賃金は平均して月額1万2000~3000円程度で、5、6000円程度で働いている方も多いという。
「地域でできる仕事」で、かつ「事業として成り立つ」ことを前提に考え、事業創出から取り組んでおられるのが画期的。収益を確保して事業として成り立たないと、続かないということだが、よく考えるとそれは当たり前。

そして、「障害」というものは「環境」に依存するものであり、個人に属するものではない、というのが基本的な考え方。その人に合った合理的配慮で“障害”をないようにしていくが、子育ても同じことで、子どもが小さいから就労ができない、と切り捨てるのではなく、できるスタイルを模索することが大事。
ダイバーシティの基本概念にもつながることだが、人口減少が進んでいく今の流れの中で、誰もがその人に合った働き方ができる社会にしていくことってホントに重要。

都市ベースで設計される「東京モデル」はもう過去のスタイルであり、これから目指して行くべきなのは「地方モデル」。そしてそれは、フロンティアであり、クリエイティブであり、オーガニック、何より面白い、と。
畑から食卓まで、生態系もオーガニック(有機的)につながることを目指して行くこととも重なる。

人口ピラミッドから見て日本は非常に極端な状況にあるが、危機的ととらえるよりは、急いで対応を考えざるを得ない「課題先進国」であるとも言える。
42年前、有吉佐和子さんの『複合汚染』に描かれたような環境悪化の中で、子を持つ母たちが立ち上がって「有機JAS」認証制度への道を拓き、田畑から自然環境を守り、子どもたちの健康を守ろうとしたように、「消費」で社会を変えることは不可能ではない。

まだまだこの国では“男性中心社会”だが、消費を担っている女性たちが意識を変えれば、よりよい世の中にしていくことは可能。そこに希望がある、と。

米は輸入できても、田んぼは輸入できない。
田畑が健全に受け継がれていくことによって地域の環境を守ることができる。
「安いもの」を選ぶのではなく、それぞれに可能な範囲で、環境負荷の少ない商品を選ぶことで、自分たちの住む環境、次世代に引き継ぐ環境を守っていける。希望はある、のだ。

食と安全性や環境について考えるきっかけとなる映画の上映会を企画されています。
★『第1回 いただきます映画祭』
 2015年12月2日(水)~6日(日) 神戸アートビレッジセンター

→詳しくは「いただきます映画祭オフィシャルウェブサイト」を参照。

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