『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎』
先日、シアターセブンで9月に94歳で逝去された報道写真家、福島菊次郎さんを追ったドキュメンタリー作品『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎』を観た。
召集されたものの前線へ送られる前に終戦を迎え、終戦直後から戦災孤児や原爆被害者を撮り続け、その後も全共闘運動や各地の公害、自衛隊、祝島の原発反対運動、震災後の福島など、一貫して社会問題に向き合ってきた方。
「表に出ないものを引っぱりだして、叩きつけてやりたい」
ジャーナリズムが瀕死の状態に陥っている今、この人の姿を一人でも多くの人に記憶していてほしいと切実に思う。
関西では、12月12日~18日、神戸アートビレッジセンターにて上映。
★「反戦・反権力貫く93歳 報道写真家が講演」(2014年12月)…ココ!
撮影時、福島さんはすでに90歳なのだが、ファインダーを覗く眼光は鋭く、けれどなんだかお茶目な雰囲気も持ち合わせた魅力ある人で、90まで生きてもゼンゼンだいじょーぶかなぁ、と。
“老い”が現実感を持って目前に迫りくる世代には、ある種の希望のようなものも見えるのであった。年をとったって、明るくしっかり生きて行けばええねんや、と。
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