『半農半Xの種を播く~やりたい仕事も、農ある暮らしも』
田舎に移住して農業を始めるとか、自給自足を目指すとかっていうと、多くの都市生活者には敷居が高すぎる。
けれど、“土との関係を絶たれている都市生活者”が、週末だけでも郊外へ赴いたり、ちょっとした“農的”活動を体験してみたりならできる。現に私たちだって小さな畑を借りて、なんちゃって農を楽しんでる。
大豆だけでも育ててみよう、という「大豆レボリューション」や「種まき大作戦」というアクションを始めた「トージバ」のような取組みもある。
“半農半X”提唱者である塩見直紀氏をはじめ、「半農半」マクロビオティック料理家、豆腐屋、生理解剖学講師、蔵人、アーティスト、自然食宿料理人…などの事例を紹介。
『半農半Xの種を播く~やりたい仕事も、農ある暮らしも』
塩見直紀と種まき大作戦 編著
コモンズ 刊
2007年11月 初版発行
★半農半X研究所 塩見直紀氏ブログサイト…ココ!
数年前にふと買って、とてもいい本だなと思いながらレビューを書いてなかったのを、大量の大豆(借金なし)を眺めてるうちに思い出したのであった。
ホントにいろんなスタイルで“半農”に取り組んでる人々がいる。はげみになる一冊。
Prologue から
大地と暮らせば、種を播けば、すべてよし
「ひとりひとりが種播くことで社会は変わる」
2006年12月、有志の団体・個人が集まり、「種まき大作戦実行委員会」が発足しました。ニッポンの未来に向けて、持続可能な循環型田園都市を実現すべく、農をテーマにさまざまな「種播き」の呼びかけをしながら、市民参加のイベントを企画していくのが目的です。今回の「本を通した種播き」である『半農半Xの種を播く』の出版も、ここから始まっています。
(略)
半農半Xのいいところは、だれでも、どこでも始められるということ。お百姓さんじゃなくても、農地がなくても、やれるところだと思います。
(略)
2002年、都市部に住みながらも私の半農生活が始まりました。週末に畑に行って、念願の大豆の自給がかなったのです。そして、毎日の食卓のなかで、自分のつくった味噌を使った味噌汁を飲むことができる幸せと安心を感じました。
(略)
現代社会のなかで、多様な農的ライフスタイルへの道しるべとなるであろう半農半X。このことば、この生き方に、私は未来を感じます。
「農ある小さな暮らしとミッション」という言葉にじーんと来た。生活の中にほんのちょっとでも「農」の要素を取り入れていきたい、と思ったことが、小さな貸農園を借りるモチベーションとなったのだった。
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