『半農半Xという生き方【決定版】』 (ちくま文庫)
『半農半Xの種を播く』に続いて読んでみた“半農半X”系列(?)本。
環境問題と、自分自身がいかに生きるべきかについて考え続けていた著者が、やがて「半農半X(=天職)」というコンセプトにたどりつき、一つの生き方のスタイルとして提唱しつつ実践してきたこと、それらの活動の中で影響し合った周囲の人たちの事例、などを紹介。
『半農半Xという生き方【決定版】』
塩見直紀 著
2014年10月 初版発行
筑摩書房 刊
※初出 2003年7月、ソニー・マガジンズから単行本として刊行、2008年8月、同社から新初版刊行。新書版に加筆修正し第6章を加えて【決定版】としてちくま文庫から発刊
「あとがき(新書版)」から少々抜粋
二一世紀には二大問題がある。私はそれが環境問題と天職問題ではないかと考える。二大問題時代をどう生きていったらいいのか。私は「四つのもったいない」を提案したいと思う。二〇〇四年にノーベル平和賞のW・マータイさんによって、日本語の「もったいない」に光があたったが、私はこの国には、あと三つのもったいないがあると考える。それは①天与の才(個性、特技、大好きなことなど)の「未発揮」、②地域資源(竹などの自然素材、伝統食文化など)の「未活用」、③多様な人材の「未交流・未コラボレーション」だ。
(中略)
あとは勇気を出して、スモールアクションを重ねていくこと。気づきを独占せず、発信を重ねていくこと、シェアしていくこと。きっと道はシンプルだと思う。
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