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シンポジウム「再生可能エネルギーを考える」in兵庫

昨日、兵庫県民会館にて行われたシンポジウムに参加した。
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経済産業省・資源エネルギー庁主催「再生可能エネルギーを考える」
「日本のエネルギー政策の現状と課題 ~再生可能エネルギーを中心に~」と題し、NPO法人国際環境経済研究所理事/主席研究員の竹内 純子氏による基調講演と、近畿経済産業局・資源エネルギー環境部長、市原 秋男氏による施策説明。

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後半は、株式会社エイワットの柴田 政明代表取締役、三ツ星ベルト株式会社の垣内 一代表取締役社長を交え、神戸新聞社の辻本 一好氏をコーディネーターとしてパネルディスカッション。

2月9日にFIT(固定価格買取制度)見直しに関する改正案が閣議決定されたこと、4月1日から電力小売り全面自由化がスタートすることもあり、かなり真剣な表情で聞き入っている人も少なくなかった。
太陽光発電は中山間部などを中心にかなり普及してきており、ちょっと山奥へ行くとパネルだらけのげんなりする光景に出会うことも少なくない。
再生可能エネルギーに切り替えていくことは重要なことで、少しでも早く比率を高めていきたいところだが… いろいろな問題が山積していることも事実のようだ。

まず、普及促進のために法整備をしたものの、拙速で「粗い制度設計では起こりうる」いろいろな齟齬が生じる懸念が大きいことが指摘された。
たとえば、自然保護の観点や、環境との調和の問題、撤去や処分のためのコストを価格に見込んでいるものの、実際に運用している主体がそれをきちんとプールしているかどうかわからないこと。
市民発電所などが各地にできてきているが、地域経済にどれほど貢献できているのかも問題。基本的にソーラーシステムはメンテナンスフリーなので、雇用も生まれないし、ソーラーパネルなどの資材も、コストの問題から輸入品が使われていることが多い。

参加者から「国産品を優先使用するような運用ルールは作れないのか」という質問もあったが、WTOに抵触するため不可能。また、外国資本の参入に関しても、現時点ではしばりは一切ない。
FIT制度が、実際のところはコストダウンにも技術力向上にもつながっていなかったこともわかっていている。
再エネは太陽光だけではないが、地熱、風力などの場合、リードタイムが非常に長く、事業化を検討しはじめてから、調査・探査・アセスなどを経て実際に発電にこぎつけるまで10年以上かかるとか。

再生可能エネルギーの導入促進は必ず進めていかなければならない問題だが、いろいろと困難な点があるのが現状。
竹内氏の基調講演では、原発は必須という論調であったが、これだけの過酷事故が収束のめども立っていない状況で、「コスト的に見合うかどうか」は論点ではないと思う。

「ものづくりに長けた国」というキーワードが何度か使われていたが、そうであるならぜひとも再エネが現実的な技術となるように開発をしてほしい。

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コメント

純子さんは東京電力で長らく尾瀬の保全に関わられた環境分野のプロ、震災後は澤先生のieeiに移られ、澤先生の右腕としても活躍されてます。
神戸新聞から案内来て、興味深かったのですが参加できませんでした。レポートありがとうございました。

投稿: カモ鳥 | 2016年3月 6日 (日) 10:29

カモ鳥さん、
平日の真昼間でしたもんね、
業務絡んでる人か、よほどの暇人でないとなかなかね…

竹内純子氏はすごくキレのあるお話しぶりで、
深い知識をお持ちのように拝見しました。

再エネが、現時点ではいろいろ問題があることはわかりましたが、やはり喫緊の課題として取り組みを進めてもらわねば…。

投稿: にゃみ。 | 2016年3月 6日 (日) 10:45

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