『六甲山博物誌』
元・六甲高山植物園の学芸員として長年山上にいらした玉起彰三さんが、1986年から10年間にわたって阪神電鉄のPR誌の連載用に執筆されたコラムをまとめた一冊。
いつ入手したのか、もはやはっきり記憶にないのだが、ずーっと長年手元に置いていて、折に触れては読み返している。今回、六甲山のアジサイについて改めて調べていて、再読してみた。
「動植物」、「地質・地理」に関する【自然誌】の章、「歴史と文化」、「人と暮らし」からなる【文化誌】の2章で構成されている。口絵写真以外モノクロなのが残念だが、自然環境や生き物、植物、歴史や伝説、山で暮らす人々の暮らしなどをていねいな筆致で、幅広い視点から書かれておられる。蔵書している六甲山に関する本の中では一番お気に入りの一冊なのである。
『六甲山博物誌』
玉起彰三 著
神戸新聞総合出版センター 刊
1997年12月 初版発行
(のじぎく文庫)
玉起さんとは、『六甲山ネイチャーウォーキングガイド』を共著で書かせていただいたご縁で、出版後に執筆者の4名(高橋敬三氏、福本市好氏)プラス編集者の加藤芳樹氏の5名で飲みに行ったことがある。
福本さんとはその後も森林植物園でちょいちょいお目にかかるが、玉起さんはその後山上から梅田の本社勤務になられてお目にかかる機会もなく、けれどこの本を通じて、なんとなく勝手に親しみを感じているのである。
そうそう、いろいろ調べたりしてるのは、来月10日の「六甲山専門学校」の仕込みですよ。お時間合えばご参加くださいませ。
【六甲山専門学校】
6月度/10日(金)19:00~ 定員30名(要事前申し込み)
神戸学生青年センター(阪急六甲駅から徒歩5分)
「爽やかなRokko Blue~六甲山のアジサイ」 …ココ!
★ご予約・お問い合わせは…白馬堂ROKKOへ
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