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『未来は私たちが選ぶ』堤未果 講演会@神戸

神戸芸術センターにて、国際ジャーナリスト堤未果さんの講演会が行われた。
Dsc02443
雨の日曜日。珍しく何も予定が入ってなかったので、聴講することに。

★堤未果オフィシャルサイト…ココ!

Photo_2TVは連日マスゾエ氏ネタ一色。もっと重大な、甘利大臣収賄、五輪裏金、パナマ文書、そして選挙の話はいったいどこへ?
知るべき重要な情報は“隠されて”いる。

初めに、主催者からのあいさつで、「調査報道をするジャーナリスト」と紹介された堤氏。権力側に都合の悪いことも独自に調査して伝える、そういうジャーナリストは稀有の存在。
アメリカでは、オバマ政権になってから過去最大の人数のジャーナリストが逮捕されたそうだ。

この国でも、マスコミの委縮や“過度の忖度”など、報道の自由度が低下していると指摘されているが、それとはべつに、ひとつのネタを各局が同じ論調で繰り返し流す状態を「TVジャック」と呼び、そんなときこそ“要注意”。何か“都合の悪い”ことを隠そうとしているかもしれない。

いろいろとインパクトのあるお話でした。以下にリンクを張っているご著書で読んだエピソードもあったけれど、9.11のときに隣のビルにいたこと、その後のアメリカ社会の変容ぶりを実体験したお話など、行ってよかったと思えた内容がたくさん。

とりあえず、
「TVをずっと見ていると、だんだん受け身になる」
「社会を変えるのは法律。911の混乱に乗じて可決されたアメリカの“愛国者法”は、廃案にしようと10年以上がんばっているが未だにできていない。日本でも今危険な法案がこっそり可決されている」
「無知、無関心、無力感。この三つの無を克服することが、市民の手に政治を取り戻す鍵」

後日加筆… するつもりではある。

★堤未果さんの著作で、レビューを書いたもの
沈みゆく大国アメリカ〈逃げ切れ!日本の医療〉
沈みゆく大国アメリカ
『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』
(株)貧困大国アメリカ
政府は必ず嘘をつく
『社会の真実の見つけかた』
『もうひとつの核なき世界 真のCHANGEは日本が起こす』

★参考
『ジャーナリスト堤未果のブログ』から
「報道後進国」の烙印を強く押されている日本。2011年に11位だった順位は原発事故の翌年22位に下がり、2013年はそこから大幅に急落し53位、そして今回そこからさらに59位に。
・何が「報道の自由」に価値をつけるのか?(2014/3/29)…ココ!

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コメント

わ、わ、わ、堤さんのお話聞きたかった~!!
どうせお仕事で行けませんでしたが。
またお話聞かせてください。
もうマスゾエさんとかどうでもいい。。。
そんなことより知りたいこと、知らなくてはならないことがたくさんっ!!

投稿: monaco | 2016年6月21日 (火) 19:14

堤さんのお話はホントよかったです。
本には書かれていないネタもちりばめつつ、
思わずぐぐっと引き込まれてしまいました。
お話もとても上手で、聞きやすくてわかりやすくて、
しかもチャーミング。

彼女が言っていたように、知らないといけないことが隠されていたり、かくさないまでもほかのことで気を引くようなことが行われているのが現実なので、注意深く情報を得ないと、ですね。
大手のマスメディアには期待できないので、
草の根レベルで市民が連携して情報交換していくことが大事なんだなと。

投稿: にゃみ。 | 2016年6月21日 (火) 22:07

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