『おしょりん』
福井弁で、冬の寒い日、積もった雪が硬く凍って歩いても足が沈まないような状態を指すそう。「おしょりん」になると、どこでもまっすぐ歩けるので、子どもにとってはわくわくすることのよう。
作品の最後に、子どものころを回想するシーンがある。
P334
—幸八、早う起きろ。今朝はおしょりんなっとるざ。
(略)
—兄ちゃん、ほんまや。おしょりんや。どこ歩いてもええんやなあ。おれ、汽車を見てみたいんや。線路をたどっていったら、もっともっと遠くまで行けるんやろ。兄ちゃん、汽車の見える場所まで連れてってくれや。
もう一か所引用。
P210
「山上りや。あんたら見てたら、高い高い山を上ろうとしているように思えるわ。無謀ていう名の山や。夢いう名の山かもしれん。」
この作品の舞台は文殊山の麓の主計郷(かずえごう)。作品中でも、文殊山が重要な場所として何度も出てくる。文殊山から見た景色。
極にゃみ的には、2011年9月の福井ツアーで訪れ、『PEAKS No.58』の「My Pesks Collection」でご紹介してます。
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