六甲山大学【グリーンベルト整備事業の森の世話人として森づくりを楽しく】
六甲山大学山麓キャンパス・ミントサロン、10月度へ。
「六甲山系グリーンベルト整備事業の森の世話人として森づくりを楽しく」と題し、「ほくら~ととや森の世話人倶楽部」事務局長の髙田誠一郎 氏と、「森の世話人活動支援事務局」の赤井裕氏にご登壇いただいた。
まずは、「森の世話人活動支援事務局」の赤井氏より、「六甲山系グリーンベルト整備事業」に関する説明。
「六甲山系グリーンベルト整備事業」とは、国土交通省六甲砂防事務所が実施している、市街地に隣接する山腹斜面に健全な樹林を育成整備することにより、土砂災害を防止するための事業。
良好な都市環境や風致景観、豊かな生態系の保全にもつながり、人々が自然に親しむ場作りにも役立つ。
六甲山地の周辺では、高度成長期の頃から山腹へと市街地が拡大し、土砂災害の危険性が増加していた。
その後、1995年の兵庫県南部地震で亀裂が入ったりダメージを受けた部分に、その後の降雨などによって約2200か所で山腹崩壊が発生。これをきっかけに土木構造物のみならず、植物の力を活かした「緑の面」を育成保全するために始まった。
良好な状態の森には、
・降雨時、樹木のキャノピー効果、下草や落ち葉などで雨の勢いを抑え、表土を守る
・樹木の根が土砂流出を防ぐ
などの土砂災害を防ぐ役割がある。
ただ樹木が育てばいいというわけでもなく、「良好な状態」を維持するためにはある程度の手入れが不可欠。
浅根性のニセアカシアや、薄暗い森になる照葉樹林ではなく、コナラやアベマキなどの落葉樹を主として、多様性のある森を育てていくことが基本方針だそう。
砂防事務所が
・活動地の提供
・必要な資器材の貸与、苗木などの提供
・技術指導
・大径木の伐採等、専門的な技術が必要な場合の役務の提供
などを行うことにより、市民ボランティアが活動しやすい環境に。
市民団体、企業チームなど45ものグループが「森の世話人」として活動中。
後半は、ほくら~ととや森の世話人倶楽部事務局長、フォレスター松寿代表の高田誠一郎氏によるお話。
「六甲山フォーラム」でもお話しいただいたが、「六甲山背山の桜回廊づくり」=「サクラこみゅにけーしょん」の活動内容についてご紹介いただいた。
次回のミントサロンは12月15日、「山で気軽にウクレレを楽しもう」。「マヤカツ」で山レレ教室をされている講師の先生と生徒の皆さんが総勢10名?登場とか。クリスマスソングなどの演奏もあるかも…
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