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『痛みがとれる! 血圧が下がる! 認知症予防! 奇跡の腰浮かせ』

常に1年以上先まで予約が埋まっているという超人気のリラクゼーションサロン「御影Feel」院長・鄭信義(チョン・シニ)さん著のハウツー本。
Koshiukase先日神戸新聞で紹介されていたので読んでみた。

★神戸新聞NEXT「高齢者も「身体機能回復」
 神戸の整体師体操考案」…ココ!

『奇跡の腰浮かせ』
鄭信義 著
講談社 刊
2016年8月 初版発行

スクワットにはいろいろな健康効果があって、女優の森光子さん、吉永小百合さん、タレントの黒柳徹子さん、歌手の八代亜紀さんらが実践して大きな効果を上げていることが本書でも紹介されている。
ただ、スクワットは“正しい”やり方がなかなか難しく、しかも運動としてはきつい。この本で紹介されている腰浮かせ=「よみがえり体操」なら誰でもすぐに実践できて、腰痛、膝痛、股関節痛の改善、体重減少、血圧降下、むくみや冷え性の改善などの効果もあるそうだ。

内容を簡単に要約すると、

「よみがえり体操」とは、椅子から腰を浮かせるだけの簡単な運動。
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正しい姿勢が難しく、間違った姿勢で続けると腰を痛める可能性のあるスクワットに比べて、確かにこれなら取り組みやすい。
※両手を組んで裏返し(手のひら側を向こうに向ける)、前方に押し出すようにするのがポイント。手の動きの原理については、『あたりまえのカラダ』で紹介されている。

大腿四頭筋、腓腹筋、前脛骨筋、ヒラメ筋、ハムストリングス、大殿筋、中殿筋、梨状筋、インナーマッスルと呼ばれている腸腰筋、腹筋が鍛えられ、歩くのに必要なすべての筋肉が含まれているそう。高齢で体力が低下している人でも、テーブルに手をつく姿勢で行えば、無理なくできると紹介されている。

足腰が衰えることで歩けなくなると、QOLが大きく低下するが、この体操を実践することで、再び歩けるようになり、認知症も改善する事例が多くあるとか。

個人差はあるが、老化による体力低下や筋肉量の減少によって、足腰が弱ったり、認知症などが進んだりするため、50歳頃から意識的に運動を行うことが重要だそうだ。
「老い」は個人差が大きいが、それはセルフケアの差。
筋肉量のピークは20歳前後で、40歳を過ぎると大腿部前面の筋肉が顕著に衰え始める。50代、60代と加速度的に衰えて、75歳くらいでガクンと減少。この筋肉は意識的に鍛えないと衰えてしまうのだ。
筋肉が衰えると、大股で歩けなくなって、小股・すり足のような歩き方になるが、そういう人は認知症になりやすいことがわかっているそう。逆に言えば、大股でしっかり歩けるように維持していれば認知症は予防できるということ。

最近話題になっている「サルコペニア肥満」。
サルコペニアとは、「加齢とともに筋肉量や筋力が著しく減り、身体機能が低下すること」で、筋肉が落ちて脂肪が蓄積した肥満は、見た目があまり変わらないことから、気づきにくいこともあるとか。メタボよりも怖いと言われ、一般的な肥満より糖尿病になるリスクも高い。これらを予防するためにも、筋力、筋肉量の維持を心がけることは非常に重要。

「よみがえり体操」と「10分間ウォーキング」、それに「よみがえりストレッチ」を組み合わせることを提唱している。
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★メカノレセプター…感覚を受容する器官で、「身体のセンサー」の役割。関節などにあるが、とくに足裏に集中している。足腰をしっかり保つには、足裏のメカノレセプターを活性化させておくことが重要。
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「よみがえり体操」は足裏の活性化にも役立つが、家の中ではできるだけスリッパをはかずに素足でいること、ふんばったり、足指をよく動かすこともよいそうだ。

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