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『獄窓記』

公設秘書給与の詐取問題で逮捕され、執行猶予となるかと思いきや、Gokusokiまさかの実刑判決を受けた元衆議院議員・山本譲司氏。
“みんなやってる”ことではあるが、“罪は罪”、と潔く?服役することを決意。そして収監された先は、『刑務所の中の掃き溜め』と呼ばれる、障害のある服役者たちがいる工場。そこで与えられた役割は彼らの世話係で、“下の世話”も含め、それまでまったく知らなかった世界を実体験することに…。そんな、“塀の中の体験”を綴った一冊。

『獄窓記』
山本譲司 著
ポプラ社 刊
2008年1月 初版発行

こちらもぜひ→『累犯障害者-獄の中の不条理

早稲田大学卒業後、菅直人氏の公設秘書を経てわずか26歳で東京都議会議員に立候補し当選。2期を務めた後、国政に転進、衆議院議員に。2期目となる2000年9月、秘書給与詐取事件で起訴。まさか裁判で実刑判決が出るとは誰も想像していなかったが、控訴することなく懲役を受けることを決断。生まれたばかりの第一子と妻を娑婆に残しての服役は、精神的にも辛いものがあったと思うのだが、“塀の中”で体験したことは、おそらくその後の人生を変えたと思う。出所後に「自分への戒めのつもりで」と書き始めた文章が本書で、新潮ドキュメント賞を受賞。福祉関係の仕事をしながら、文筆業でも活躍。

ところで、本書によれば、刑務所には、“自業自得”で収監されている犯罪者ももちろんいるわけだが、福祉が機能していないために“そうならざるを得なかった”人々や、濡れ衣を払う能力がないために犯人に仕立て上げられてしまった知的障害者もいる。
社会のどこにも居場所がなくて、刑務所が福祉施設代わりになってしまっているようなケースも少なからずあるという。

(引用)
「俺さ、これまでの人生の中で、刑務所が一番暮らしやすかったと思ってるんだ。誕生会やクリスマス会もあるし、バレンタインデーにはチョコレートももらえる。それに、黙ってたって、山本さんみたいな人たちが面倒を見てくれるしね。(中略)ここは、俺たち障害者、いや、障害者だけじゃなくて、恵まれない人生を送ってきた人間にとっちゃー天国そのものだよ」

★出版社サイト・特別インタビュー…ココ!

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