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『若冲原寸美術館 100%Jakuchu!』

今年は日本美術ブームのきっかけともなった伊藤若冲の生誕300年だ100_jakuchuそうで、若冲の名前をよく目にする。東京都美術館でも特別展が行われ、そこで展示された作品のなかでも重要な位置づけで、若冲の代表作とされる『動植綵絵』全30幅を、全体図と原寸の2通りで掲載した豪華な図版集。

『若冲原寸美術館 100%Jakuchu!』
辻惟雄 太田彩 監修
小学館 刊
2016年4月 初版発行

宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する『動植綵絵(どうしょく さいえ)』は、華やかな花鳥画で、若冲が40歳で隠居してから、約10年かけて描いたものだとか。

どの作品にも生き生きとした原色が踊り、ともかくものすごい迫力。
リアルとか写実的とかって言うより、近代デザインのよう。
花鳥画だから当たり前なんだけど、花と鳥、そして昆虫や貝、魚などが、すごく面白く描かれている。
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「紫陽花双鶏図」の鶏。鳥は、どれもすごい迫力。コワいくらい。
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紫陽花も意匠的なのに不思議なリアリティ。両性花がきちんと描かれてる。
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「梅花群鶴図」の鶴の顔。目つきがなんとも…
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「芍薬群蝶図」。チョウチョの目がなんか怪しカワイイ。こっち見てる?
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「老松白鳳図」の白い羽根部分。グラフィカルな表現がスゴイ。

美術館でガラス越しに本物を見るより面白いかも。もちろん美術品って、実物を見てこそ、ってことはわかってるんだけど。

極にゃみ的には近眼だから、展示物だとこんなにじっくり細部まで見られないし、まして人気の若冲展ともなれば、ゆっくり見てはいられないだろうし。
いつか実物をじっくり見る機会…がきたらええなぁとは思うけどな。ともかくすごい才能だということはよくわかった。

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