『神戸市総合インフォメーションセンターから見た六甲山』
神戸の観光のフロントである、三宮駅前の「神戸市総合インフォメーションセンター」。38年に渡って案内業務に携わってこられたご経験から、いろいろなお話をしていただいた。
神戸は外国の方も多く訪れるので、英語力を高めるために、終業後の夜、週5日パルモア学院の英語教室に通ったりもされたとか。
最近は、市役所で答えられる人がいなくてたらいまわしになった問い合わせが回ってくると、逆にワクワクするそう。どうやったら困っている人をなんとかしてあげられるだろうか、と知恵を絞るのがやりがいにつながってるとか。そこまでの境地になるのはこれまであらゆる修羅場をくぐってこられたのだろうなと思う。
いろいろなお話があった中で一番印象的だったのが、神戸市の全山縦走大会のお話。インフォメーションセンターが交通センタービルにあった時代は一人一人手渡しで参加資料を販売していたのが、数年前から発売日に希望者が殺到し、警察が「何事か」と来るほどの騒ぎに。
★2009年はこんな感じでした…ココ!
結果的に、インターネットで申し込む方法に変わったが、そうなってから、参加者の完走率が目に見えて低下したのだとか。
潮崎さんは、インフォメーションセンターで勤め始めた頃から、ボランティアで全山縦走大会のスタッフもされてきたそう。
基本的に、全縦スタッフは大会で3回以上完走した経験があること、が条件になっているが、潮崎さんだけは例外だとか。そして、毎回ゴールで、完走証を渡すお役目をされてきたそうで、だいたい、例年は申し込み者のうち89%が当日参加、参加者のうち89%ほどの方が完走されるとか。
ところが、ネット申し込みになってから、明らかに完走率が低下。それまではだいたい1700名くらいの方がゴールされていたのが、今は1300人くらいに減っているそうだ。
応募資料発売日にわざわざ神戸まで出かけて、何時間も並んで入手した参加権だと、意地でも頑張ろうという気になるのが、ネットで気楽に申し込みができると、天気が悪かったりするとあっさりとあきらめるのではないかというお話だった。いいか悪いかはさておき、いろいろ考えさせられる。
それから…
来期、スピーカーでお招きすることが決まった鳥瞰図絵師青山大介氏も参加されていて、発売になったばかりの『港町神戸 今昔鳥瞰図2017&1868』のご紹介も。奇しくも、お誕生日だそうで、潮崎さんがお祝いのチョコを皆さんにふるまってくださった。
★参考サイト
『次の本へ』装画家に訊く─青山大介さん(神戸の鳥瞰図絵師)…ココ!
来月のスピーカー、摩耶山マヤカツ「野宿部」部長の勝間さんも来られてた。次回は3月10日(金)、19:00~『六甲山の野外活動について』お話いただきます。
ちなみに、再来月、4月は私がお話をさせていただきます。
4月14日(金)、ぜひいらしてくださいませ。
ところで、潮崎さんは和歌山の潮岬のご出身だそう。4年ほど前に行ったことがあって、すごく気持ちのいい場所だと思ったんだけど…明るくておおらかな潮崎さんの雰囲気は、あのすてきな場所の影響もあるのかも。でも、世が世ならお姫さまやんか。
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