『洞窟オジさん』
昭和21年、群馬県大間々町で8人兄弟の4男として生まれた加村一馬さん。親からひどい虐待を受けていて、13歳のときに、ついに耐えられなくなって家から逃げ出した。台所にあった干しイモと、塩一袋、4合瓶に入った醬油を1本、マッチ、ナイフと砥石を学生カバンに詰め込んで、線路に沿って歩き出した。小学校の時に社会科で習った「足尾銅山」を目指したのだ。一度行ってみたかったのと、廃鉱になっていて人に見つからないだろうと思ったのが理由らしい。
一日遅れで後を追ってきた愛犬のシロと、4~5日一睡もせずに歩き続けたそうだ。以来43年間、山中の洞窟で一人ぼっちのサバイバル生活を送ってきたという、その壮絶な人生を綴った本。
『洞窟オジさん』
加村一馬 著
2015年㋈ 小学館文庫刊
※初出は2004年5月『洞窟オジさん 荒野の43年 平成最強のホームレス驚愕の全サバイバルを語る』で、加筆改稿
数年前にドラマ化されたそうだが、TVを見ないので知らなかった。とある編集者さんに勧められて読んだのだけど、いろいろ面白かった。
『サバイバル登山入門』も興味深かったけど、こちらはまた一味違う面白さ。服部さんは“趣味”のサバイバルだけど、この人はマヂモードで、しかもまだ子どもだったし。
ドラマで主人公を演じたリリー・フランキーさんとの対談
★「洞窟オジさん」加村一馬さんとリリー・フランキー対談実現… ココ!
巻末の図をちょっと。
参考に…
なるときが来たら怖いけど。
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