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夏の企画展@小磯記念美術館・神戸ファッション美術館

先日、六甲アイランドにある二つの美術館の企画展を観覧してきた。
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まずは神戸市立小磯記念美術館。

★神戸市立小磯記念美術館(公式サイト)…ココ!
 神戸市東灘区向洋町中5丁目7
 078-857-5880
 月曜休館 10:00~17:00(入館16:30まで)

『特別展「来て、見て、楽しむ!小磯良平ベストコレクション」』…ココ!  
 ~9月3日(日)

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神戸生まれの洋画家・小磯良平は、神戸を愛し、この街の文化やスタイルを「神戸イズム」と呼んで、生涯のほとんどをこの街で暮らした。
今回の展覧会は、ちょっとマニアックな視点からセレクトされた作品の数々に加え、夏休み期間でもあり、小学生でも楽しめるような解説や年表などの資料もあって面白い。
小磯画伯のアトリエを移築した展示室もあるのだが、アトリエ写真の前で記念写真も撮れるようになっている(SNS仕様の展示?)。

続いて、小磯記念美術館から徒歩10分ほどのところにある「神戸ファッション美術館」へ。
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人工島のメインストリートには川が流れ、遠景で六甲山が見える。近所の子供たちが大勢、人工のせせらぎで水遊びをしていた。
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★神戸ファッション美術館(公式サイト) …ココ!
 神戸市東灘区向洋町中2-9-1
 078-858-0050
 月曜休館 10:00~18:00(入館17:30まで)

コチラで開催されているのは、今森光彦さんの切り絵展。
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滋賀県の里山にアトリエを構え、自然と共存する暮らしを楽しみながら、昆虫や花などをモチーフにした切り絵を作っている方。カメラマンでもある氏の作品世界をたっぷりと紹介している。カラフルで精緻な切り絵は美しく、見ていてとても楽しかった。写真や、制作風景を記録したVTRなども。

★特別展『今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界 里山のアトリエで生まれる命たち』
~10月9日(月・祝)

もう1館、同じ建物内にある「神戸ゆかりの美術館」。
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コチラでは、“まんがの神様”と呼ばれた手塚治虫さんの展覧会を開催。
 ★『手塚治虫展』 ~8月31日
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先日、『追悼水木しげる ゲゲゲの人生展』を観て、いたく感動したのだけれど、本展もホントによかった。手塚先生の圧倒的な才能も、本当に素晴らしい。

『鉄腕アトム』『ブッダ』『火の鳥』『ブラック・ジャック』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』など代表作の原画をはじめ、日本で最初にテレビ向けに制作されたアニメである『鉄腕アトム』のセル画やコンテなど、面白いものがいろいろあって見ごたえあり。

戦争を主題にした『アドルフに告ぐ』は神戸の北野が舞台で、作品中に出てくるシーンとモデルとなった場所や建物が比較されていたり、いろんな見方が楽しめるよい企画だった。

それにしても…、
手塚先生も水木先生も、戦争の悲惨さ、平和の大切さを、深い思いを込めて描いてこられた。

憲法を軽んじ、人権を軽んじ、過去の過ちを認めようともせず、戦争放棄と平和への誓いをなし崩しにしようとしている権力者が政権を担っている今。改めて、平和を希求するメッセージをしっかりと受け止めたいと思う。子どもたちにもぜひ見て欲しいと願う。

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