『異界百名山~体験者が語る不思議な話~』
ちょうど、高山合宿所から帰るときに旅の供(の本)に借りた『山怪 ~山人が語る不思議な話』がきっかけとなって制作されたらしい。
冒険家の石川直樹さん、元バレリーナの草刈民代さん、3年ほど前に読んで感動した『鹿の王』作者の上橋菜穂子さん、『現代霊性論』、『聖地巡礼ビギニング』、『聖地巡礼ライジング 熊野紀行』(内田樹氏との共著)、寺子屋「練心庵」での『仏道と武道 ~信じると演じる~』などで何度かお話を伺っている釈徹宗さんが出演。
白山「姿のない来訪者」、大峯山「まぼろしの道」、富山県・鉢巻山「足音の正体」、山形県・鷹匠山「奇跡のひかり」、秋田県・森吉山「きつねの恩返し?」、谷川岳「死者からの信号」、東京都・御岳山「身近な異界」の7つのエピソードが、それぞれ体験者の証言で紹介された。
白山の避難小屋って、もしかしてアノ取材のときの避難小屋?とか(私が泊ったのは建て替え後だけど)、そ言えば大峰で“リングワンデリング”やらかしたな、とか、とか、とか。
谷川岳は、世界一遭難死が多い山やし、いろいろあるやろうなーとか。
(極にゃみ的には、マサカのビバークでもべつに何もなかったが…)
いま、多くの人々が暮らしている「都市」とは、「ヒトの巣」であって、ほぼヒトしかいない。昔は、ヒトのすぐ近くにキツネやムジナが棲んでいて、ちょいちょい人を化かしたりしていたのが、今はそういうことができない環境なのでは、というお話があった。
山が「異界」である、とヒトが感じるのは、ヒトの巣ではなくて、ほかの生き物も、生き物ではない何者かも、あらゆるものが存在するから?
解明できない不思議なことは、きっといくらでも存在するのだけれど、現代人の日常ではなかなか遭遇しない。「異界」への扉が開いているところが山… というところだろうか。
90分番組は日頃TVを見る習慣のない人にはなかなか長かったけど、面白かった。
ところで、さまざまな怪異が紹介される中、「サードマン現象」についても言及。
ラインホルト・メスナーは、ナンガパルバットで。
エンデュアランス号の漂流で有名なシャクルトンも。
そして山野井泰史さんも、チョー・オユー南西壁、ギャチュンカンで。
“そこにいるはずのない誰か”に導かれたと言う話を聞いたことがある。それらを「幻覚」とみるのか、「神の守護」と思うのか、それともべつのナニカなのか…
ヨノナカには不思議なことがいくらでもある。
★探検家角幡唯介さんのブログ「ホトケの顔も三度まで」から
サードマン…ココ!
※角幡さんは、何度も極限状態に陥った経験があるけれど、サードマンには会ってないそう。
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