鈴鹿山系・竜ヶ岳へ
初日の藤原岳から、二日目は竜ヶ岳へ縦走するプラン。
前夜は、スーパームーンかと思うほどのすごくでっかい満月で、日暮れ頃に東の空から昇って、西の空へ向かって夜通し煌々とした光を降らせてくれていた。そして、少し雲が出ているけれど、標高1000mからの美しい夜明け。
朝から生米でご飯を炊いて、なんと二人分で3合!を巨大なおむすびにして、 #onigiriaction の投稿をすべくザックに。朝ごはんは鍋の残り汁でラーメン。のんびりコーヒータイムまで楽しんでたら出遅れた。
6:50出発。あたりは紅葉でとてもきれいだった。
藤原岳の山頂は、ひとつではないみたいで、前日に行った天狗岩1171mが藤原岳最高地点らしいのだが、1140mのピークが一応「藤原岳」ということみたいで、山頂を示す標識。
が、山頂の標識のすぐ後ろに立っているこの標識に騙された。
左(西)へ行け、と読めるのだが。進む方向は南東。90℃曲がって尾根筋を下るのではなく、中腹を巻いて行くのかなと思って、矢印の方向をうろうろ探してみたけど、踏み跡はうっすらあるけどかなり怪しい。ずいぶん探し回って、元へ戻ったりしながら、けっこうなタイムロス。結局、踏み跡は薄いけど、“地図通り”に行くしかないと思って尾根を進んだら、標識が出てきた。あらら。素直に地図通り進めばよかったのか。看板の→なんやねん。
が。しばらく進むと、965mPを通ると思われる尾根通しのルートには「難路」と書かれ、巻き道にたくさんテープや標識があるので、そちらをチョイスしたのだけど、途中で踏み跡が怪しくなって、何度もロスト。けっこういやらしいトラバースが続いたりして、ここでもタイムロス。ちょっとだけ台高を思い出したりしてしまった。
965mPと次のピークの間の尾根に出たけど、ここまででけっこう消耗した。
が、尾根上の道は楽園のように楽で、美しかった。
治田峠を越えると、急に道がはっきりしてきた。2個目の #onigiriaction 。1/2合のごはんをぎゅーっと握って、おこげも混ぜ込んだワイルドな爆弾系。
ずいぶんタイムロスをやらかしているので、銚子岳、静ヶ岳のピークアタックはあきらめて、竜ヶ岳へ。天候は下り坂、竜ヶ岳の山頂付近はガスってる。“赤い羊”は、夏の猛暑のせいか、“茶色い羊”になってた。ぜひ春に“白い羊”を見に来てみたい。
平日なのに、けっこうたくさん人がいた。風が強くて寒かった。
石榑峠へ向かって下山(表道)。
風化花崗岩の真っ白な真砂土がところどころ。不思議な景色。
けっこう岩がごろごろしたところもある。
小峠から沢沿いのルートへ。長尾滝の上でけっこうな高さの垂直ハシゴあり。
とても立派な「長尾滝」。
ちょっとした岩場が何か所かあるし、クライムダウンもあるし、落ちたら洒落になんないトラバース道が続くし、増水したら渡れない徒渉箇所がたくさんあるし、雨の日や雨の後はやめた方がいいルートだと思う。決して初心者向きのコースじゃない。
中道、金山道が合流し、だんだん歩きやすくなって、最後の2か所の沢を渡る箇所はきっと立派な橋だと思いきや。一つ目の魚止橋はたいそう立派な橋だったけど、林道手前の橋が… コレも増水したら渡れなくなるやつ。
けっこう疲れて、へろへろと下っていたら、遠足尾根からとても元気そうな若い女性が一人で降りてこられて、さっそうと下って行った。
宇賀渓キャンプ場まで下って、電話でタクシーを呼ぼうとしたら、「出払ってて30分以上かかるかも」と。「しゃーないかー」と待つことにしたところ、遠足尾根から降りて来られた女性が「よかったら一緒に乗って行きますか?」とお声をかけてくださった。ありがたく便乗させていただくことにして、タクシー会社にキャンセルの電話。
お若い方なのにソロですごいなぁと思ったら、登山を始めて一年くらいで、今日がソロデビューだったとか。さっそうとしてカッコいい方だった。
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