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六甲山専門学校11月度「六甲山上の水道のひみつ」

六甲山専門学校2018年11月度は、案外知らない山上の水道について。
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神戸市水道局事業部東部センターの松田康孝さんのお話。

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へぇぇ、というお話がいろいろ。坂が多く、平地が少ない神戸では、独特の配水システムが構築されている。急峻な六甲山地があるために、大きい河川もないので、取水も難しく、布引や烏原だけでは大都市神戸の水をまかなうことが難しい。千刈ダムから引いた水を、上ヶ原で浄水して大径口の水道管を地下に埋設し、標高差を利用して西へと流していたが、その水道管が通っていることから名前が付いたのが灘区の「水道筋」。今は、それでも足りないので、淀川の水を大量に買って送水している。北区の一部では、青野ダムや呑吐ダムの水も使われている。
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六甲山上に水道施設は、昭和35年着工。半年後の36年春から稼働したらしい。初めは、生田川上流(徳川道とシェール道の分岐点付近)から取水し、ポンプで山上へ揚水していた。その時の水道管が敷設された尾根が「水道管尾根」。きのこだらけだったアノ時に登った道ですね。
その後、山上の水需要増大に伴って、六甲山北側の奥山川からも取水するようになり、それでも夏場の繁忙期をまかないきれなくなって、現在は蓬山狭の水道施設(長尾谷の入渓地点)から、千刈の水も揚げているそうだ。

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