「没後130年 河鍋暁斎」@兵庫県立美術館
前期展示があと少し、しかも連休は混みそうなので、兵庫県立美術館へ。
なんともユニークな作品が多く、日本画に興味のない人でも、美術の素養がない人でも、とても楽しめると思う。「単なる日本画展」ではありません。
★特別展「没後130年 河鍋暁斎」
前期展示:4月6日[土]-4月29日[月・祝]
後期展示:4月30日[火・休]-5月19日[日]
歌川国芳から浮世絵を学び、狩野派から伝統的な官学派絵画を学んだという河鍋暁斎は、幕末から明治初期にかけての激動の時代に生きた人。非凡な才能の持ち主だったようで、「画家」というよりは「クリエイター」なのだろうと感じた。
デッサンがすごい。構成力がすごい。そして、人を食ったようなユーモアもあり、いろいろなものへの興味がすごい人だったんだろうと思う。この展覧会のユニークな点は、「下絵」がたくさん展示されていること。こうやってデザインしたんや、という過程が見えて面白かった。毎日書いていたという「絵日記」もすごく面白かった。字もものすごく達筆で、毛筆をここまで自在に使いこなすってすごいなと。人の亡骸がどんな風に変化していくのかを描いた「九相図(くそうず、九想図)」、骸骨がキャラクターみたいに生き生きと描かれている作品、地獄絵図やオバケや妖怪なんかもとても面白い。出家してからは仏画も毎日の日課として描いたそう。
時間が取れれば後期展示も行きたいけど…
脇浜は夏みたいな陽射しで、“なぎさ”ちゃんは夏空バックみたいになってた。安藤忠雄建築のファンと思われる人たちもたくさん建物を見学してた。“青りんご”も初夏の空によく似合う。
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