神戸ゴルフ倶楽部“草原性植物観察会”
照葉樹林の研究者であり、神戸大学ご出身なので、六甲山の植生に関してお詳しいのはもちろんのこと、とてもまじめな語り口調なのに、お話がめちゃめちゃ面白い。6系統のルーツの植物が共生していること、“都市山”のお話など、みなさん興味深そうに聞き入っておられた。
後半はいよいよフィールドに出て観察会。カワラナデシコ、ワレモコウ、マツムシソウなどがばっちり咲いていた。ベニシジミが飛んできたり、エゾゼミが鳴き声を披露してくれたり。農薬を使わず、こまめに草刈りをすることで美しいグリーンを維持しているために、希少種を含む草原性の植物が残っている。マツムシソウは、六甲山地では(高山植物園を別にすれば)ココ以外では見られない。カワラナデシコも、私は見たコトがない。リンドウのつぼみも上がってきていた。見てないけど、ササユリなどもあるのでは…
ふだんはフェンスの外側を歩いているのに、中から見るととても不思議な感じ。雨はやんでいたのだが、時折濃い霧が流れて来て、とても神秘的な風景を見せてくれた。No.11「Doctor's Nob」という愛称で呼ばれている山越えホールは、旧・唐櫃村、住吉村、高羽村の境界であったところだが、この斜面にネザサが低く刈り込まれた“浅篠原 ”という状態の部分があることが服部先生によって判明。かつては、中国山地や淡路島の山に分布していたが、現在はほぼどこにも存在しないという。貴重な発見かも…
六甲山上に3つあるグルームさんの銅像。記念碑台のとは少し趣きが違う。
ココのクラブハウスは、ヴォーリズが設計した唯一のゴルフ場の建物で、とてもいい雰囲気。来年も、おそらく7月中旬くらいに募集開始となるはず。興味のある方は神戸市の広報をチェック。
| 固定リンク
コメント