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神戸ゴルフ倶楽部“草原性植物観察会”

六甲山地では稀少となった草原が維持されている神戸ゴルフ倶楽部
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会員制で、見学等も受け入れていないので、ふだんは一般の人は立ち入れないが、年に一度だけ、秋草が咲く季節に観察会が実施される。極にゃみ的には、初回の2012年にも参加しているのだが、今回は来年のための取材ということで訪れた。観察会に先立つ講演は、服部保先生。

照葉樹林の研究者であり、神戸大学ご出身なので、六甲山の植生に関してお詳しいのはもちろんのこと、とてもまじめな語り口調なのに、お話がめちゃめちゃ面白い。6系統のルーツの植物が共生していること、“都市山”のお話など、みなさん興味深そうに聞き入っておられた。
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後半はいよいよフィールドに出て観察会。カワラナデシコ、ワレモコウ、マツムシソウなどがばっちり咲いていた。ベニシジミが飛んできたり、エゾゼミが鳴き声を披露してくれたり。農薬を使わず、こまめに草刈りをすることで美しいグリーンを維持しているために、希少種を含む草原性の植物が残っている。マツムシソウは、六甲山地では(高山植物園を別にすれば)ココ以外では見られない。カワラナデシコも、私は見たコトがない。リンドウのつぼみも上がってきていた。見てないけど、ササユリなどもあるのでは…
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ふだんはフェンスの外側を歩いているのに、中から見るととても不思議な感じ。雨はやんでいたのだが、時折濃い霧が流れて来て、とても神秘的な風景を見せてくれた。No.11「Doctor's Nob」という愛称で呼ばれている山越えホールは、旧・唐櫃村、住吉村、高羽村の境界であったところだが、この斜面にネザサが低く刈り込まれた“浅篠原 ”という状態の部分があることが服部先生によって判明。かつては、中国山地や淡路島の山に分布していたが、現在はほぼどこにも存在しないという。貴重な発見かも…
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六甲山上に3つあるグルームさんの銅像。記念碑台のとは少し趣きが違う。
ココのクラブハウスは、ヴォーリズが設計した唯一のゴルフ場の建物で、とてもいい雰囲気。来年も、おそらく7月中旬くらいに募集開始となるはず。興味のある方は神戸市の広報をチェック。

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