大荒れの中、“毒虫先生”の診察へ
先日のマダニ咬傷痕がだんだん酷くなってきたのである。
手のひらサイズに発赤、咬まれたところは堅いしこりになってて、咬み口は水膨れ。そして猛烈に痒い。
手持ちのステロイドを塗ってたけど、そもそもそんなに効かないし、長引く感じの体調(アレルギー反応が起きてる)。
どうしたものかと思いつつ、ふと、兵庫医大に虫刺されに詳しい先生がいるという話を思い出した。
“毒虫先生”こと、夏秋優医師とは…
こんな記事とか、こんな記事で紹介されてる。けっこう有名人みたい。
大学病院は、町医者とは違うから、紹介状がなければ基本的には受け付けてもらえない。そして、毒虫先生の診療は週に2日だけ。でも、今日がその曜日。ダメもとで電話してみたら、窓口の人が(たぶん)先生に直接尋ねてくださったみたいで、本日分の予約の最後に診てあげましょう、ということになった。超ラッキー。いや、マダニ被害でひどい状態って訴えたら、もしかして診てくれるかも… とちょっと期待してた(近所の皮膚科ではひどい扱いをされたことがあって、虫の咬傷に詳しくない医師に診てもらってもまったくダメなことはわかっていたので)。
一日引きこもっていようと思ったほどの悪天だけど、速攻で出動。
自分で除去したマダニはセロテープで紙に張り付けて保管してたので、そいつも連れてった。拡大鏡でしっかり見て、「口器はちゃんとついてます」とのこと。そして、そいつの正体が「タカサゴキララマダニ」ということも判明。
毒虫先生的には、ひどい炎症を起こしているのがすごく興味深かったみたいで、めっちゃ激写された上、組織片を採って調べてみましょうかという話に。
なんでも、「そこで何が起きてるのか」を調べることで、研究に役立つし、すごい炎症を起こしてる患部を切除すると、かゆみが一気に治る可能性があるというので、お願いすることに。
んで… オペ。やっぱり、アノときと同じ、“穴あけポンチ”やがな…
今回は直径4㎜。2針縫われた。執刀は別の若い外科の先生で、問診をしてくれた先生じゃなくて、さらに若手の方が施術するっぽい。孫請け?
縫うのにちょっと手間取っておられて、麻酔をしてるから痛くはないんだけど、「アレ?んー…」とか言われるとビミョーに不安だし、何度も皮膚がチクチク引っ張られるのは気持ち悪かった。けど、大学病院やから、若手の先生の勉強の場でもあるわけで、文句は言えない…(6年前の先生は素人目にも凄腕だった。今日の方も、未来の凄腕医師かも。美人外科医、カッコいいやん…←なんのこっちゃ)
(ちなみに、採血をしてくださった方はとてもお上手で、ほとんど痛くなかった。献血の針刺しミスでえらいことになったこともあるもので…)
結局、薬を処方されたわけでもないし、患部を切除しただけで、即治るってものでもなさそうだけど、アレルゲンの中心部はとりあえず取ってもらったので、取らないよりは早く治ると信じたい。来週の抜糸のときに、また詳しい話を聞かせてもらえるかも。
と、ゆーワケで、今日はシャワーすら禁止の、久々完全ドライ。眠れるかな… 麻酔は切れても痛くはないんだけど。
2回目・3回目のときはあまりひどいことにはならなかったので、免疫?ができるものかと思ってたけど、そういうものでもなさそう。まぁ今回はアレルギー反応が起きてたタイミングだったせいかもしれないが(マダニのせいで反応したような気もするが)。
ちなみに、膝から下にも、4か所ほど謎の虫刺されがあって、けっこうそれもひどいことになってるのだけど、毒虫先生によると、マダニの幼虫の仕業かもしれないとのこと。幼虫→若虫→成虫という成長過程で、幼虫は吸血してもわりとすぐ離れるそう。若虫、成虫は1週間くらいかけてじっくり吸血するので、簡単にはとれなくてたいへんなことになるのだが。
なお、SFTSに関しては、そんなに確率が高いものではないらしい。ごくわずかなマダニが持ってる可能性があるだけで、咬まれた=発症するとうようなものではないとか。ちょっと安心…(虫アレルギーじゃない人には、だけど。)
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