五色塚古墳
兵庫県最大規模の古墳。淡路島を目前に望む台地の上に築かれた前方後円墳で、全長194m。4世紀の終り頃のものと推定されており、同時代の古墳では、奈良の大王墓と同クラスの規模なのだとか。
昭和40年から発掘調査が始まり、戦後の食糧難の時代に畑に変えられていたため、破壊されていると思われていたのが、じつはけっこう保存状態がよかったという奇跡の遺跡。
三段構造で、斜面にはびっしりと石が葺かれ、各段の平坦面と上部には埴輪がたくさん並べられていたそうで、それも復元されている。
発掘調査の結果に基づいて、かなりリアルに復元されているみたい。
明石海峡を目の前に見下ろすロケーションで、晴れていれば遠く紀伊水道まで見渡せる。当時の陸海交通の要衝であっただろうし、ここにこんな規模の墳墓を築くことで、威厳を示そうとしたのだろうか、など、いろいろと古代ロマンに思いを馳せてしまう。とても心地よい場所だった。
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