カロリー摂取25%減? ハーフ&ハーフ作戦? それとも…?
少々古い本だが、衝撃的な口絵写真から始まる。
上下のサル、顔つきもずいぶん違うが、右の写真では、毛並みとか姿勢がホントに違う。
上のサルは、顔だちも精悍だし、毛並みもきれいで若々しいけど、下のサルは、トシヨリ感満載。
若い孫サルとおじいさんサル?と思いきや、どちらも24歳(人間で言うと70代半ばくらいらしい)で同い年。
ウィスコンシン大学の研究チームが、80匹近いアカゲザルを20年以上にわたって飼育しながら、カロリー制限とアンチエイジングの関連を調べたものだそう。一方は通常必要とされる栄養を与え、他方は栄養バランスはそのままに、カロリーを30%制限した餌で20年以上飼育。22年経って、通常食のグループは半数が死亡、カロリー制限のグループは8割が生存していたそうだ。
本書では、カロリー制限をすることで、長寿の遺伝子「サーチュイン」が発動するということを解説している。
本書の著者が同様の内容を簡単に解説したサイト
★金沢医科大学 教えて!ドクター 第4回
「腹七分目で若返ろう
カロリー制限が長寿遺伝子活性化 」…ココ!2012.7.
★国立遺伝学研究所
「サーチュイン遺伝子は、本当に長寿遺伝子だった
-ゲノムを安定化することで老化を防ぐ作用機序を解明-」…ココ!(PDF)2013.8.
ホントならすごいハナシ。
だが、反論もある。
★「サーチュインは長寿のカギではないし、サーチュインによって寿命を伸ばす効果はない」…ココ!
引用:
「餌を制限すると寿命が延びるという現象に対しては否定的な研究も出ていないので、食事と寿命はなにがしかの関連があるのは間違いない。でも、サーチュイン遺伝子のスイッチをオンして長生きしよう、という理論は実は世界的にはすでに過去のものとなっている」
「最近、やっぱりカロリーを制限するとサーチュイン遺伝子が関連して長生きになる、との論文も出てきています。人でもカロリー制限をすると体の中で炎症マーカーが低下して、この減少はサーチュイン遺伝子の活性化によるものと考えられています」
★【悲報】レスベラトロールは効果なし!?長寿・がん予防・心臓病予防の効果が全否定される…ココ!
どちらが本当なのか。最終結論は出てないのかもしれない。
ただ、「飽食」vs「カロリー制限」を比較すると、カロリーは制限した方が、寿命もある程度長くなり、生活習慣病の発症も抑えられるのは事実のようだ。
べつの研究だが、「職業と寿命の研究」によると、最も長寿なのはお坊さん。お隣、韓国でも同様の調査があるらしい。
僧侶と言えば、粗食に早寝早起き。
「悟り」の境地でストレスコントロールができるというのもあるかもしれないけど。
平均寿命が50歳どころかもっと短かかった時代に、法然上人80歳、親鸞聖人89歳、一休禅師88歳、白隠禅師83歳、天海僧正104歳というのは驚異的。
本書では、いろいろなメソッドが解説されてるけど、依拠している根本がちょっと微妙?なので、詳細はここでは紹介しない。
ザクっと言うと、必要とされるカロリーを、栄養バランスは崩さずに、25%カットするか、カロリー制限と運動の組み合わせで25%分を消費するという提案。
どこまで信用できるハナシなのか私には判断できないけど、「無駄に食べない」ということはとりあえずできる範囲で実践した方がいいと思う。(食べちゃうけど)
同系列のネタで、割と新しいネタ
★痩せ体質&若返りまで実現!?「週1断食」驚きの効果 2020.1.7
…ココ!
ずーっと毎日、25%のカロリーオフを続けるのは厳しいと思う。
(出来るヒトはやればいいと思うけど)
けど、
・とりあえず時間が来たら食べる というのをやめてみる
(食事の時間になったらお腹が空いてないのに食べるとか)
★お腹が空くまで食べない とかどうかな。
昼休みの時間が決まってる会社員の人とかは難しいかもしれないけど。
もし昼休みになってもお腹が空いてなければ、ランチに行くのはやめて、野菜ジュースとヨーグルトだけにしてみるとか。
・1日に最低1時間、週に何回かはしっかり歩くなど、身体を動かす
・夜、寝る前に何かつまむのはやめる(酔っ払うと無意識で食ってるから無理かな)
・「空腹=もしかすると眠ってるナニカ(サーチュイン遺伝子)が起動し、良いことあるかも?」と、期待しながら空腹を楽しんでみる
・無駄なものを食べない(スナック菓子とか、ジャンクフード)
美味しくて、ちゃんとしたものだけを食べる
★とりあえずお腹が空いたからファストフードですませる、みたいなことをやめる。
★甘いものも食べていいけど、きちんと作られた、ちゃんとしたスイーツだけを自分に許す。
スーパーで売ってるような安物菓子を食べないこと。
くらいの感じでどうだろうか。
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