『食事のせいで、死なないために』13[高血圧]
『食事のせいで、死なないために』から、極にゃみ的に気になった部分のピックアップその13は、高血圧。これまた、かつては全く興味がなかったけど、そろそろ気にした方がいいオトシゴロかな?
それはともかく、この項の冒頭で紹介されているのが、世界有数の医学雑誌『ランセット』で紹介された記事の内容。50か国の500名以上の研究者による、10万件以上のデータソースの調査によると、「ほとんど栄養を含まず、カロリーだけのソフトドリンクをやめたら、何人の命が助かるか?」…29万9521人 え?!ホンマに?ソフトドリンクで?
この数字もびっくりするけど、もっとすごいのが「加工肉」。
ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉の摂りすぎで死亡する人は、年間80万人以上、違法な薬物使用による死亡数の4倍に相当するそうだ。ほとんど毒物やんか… ホンマに?
同じ調査で、「命を救う食べ物」として報告されているのが、全粒の穀物、野菜、ナッツや種子、そして果物。もっと果物を摂取すれば、500万人近い人の命が救えるとか。ホンマですか…
で、本題。
世界中で、最も命を脅かす要因となっているのは高血圧で、動脈瘤、心臓発作、心不全、腎不全、脳卒中など、多くの病気の原因ともなる。
医師を含む多くの人々が、加齢と共に高血圧になることは避けられないと考えているが、塩分が少なく、菜食に近い食生活の人びとは、年齢が高くなっても高血圧にはならず、むしろ正常閾値より低く維持されているという調査結果があるそうだ。
そして、多くの現代人は、身体が必要とする10倍もの塩分を摂取しており、これを減らせば、(高血圧をはじめとする)多くの病気を防ぐことができる。米国心臓協会は、一日のナトリウム摂取量を1500ミリグラム以下にすべきとしているが、アメリカ人の成人はその倍以上、3500ミリグラムも摂取しているそう。
ただ、その塩分の3/4は、加工食品に「あらかじめ含まれている」。
料理をするとき、味付けの塩を控えても、加工食品をたくさん摂っていると、摂りすぎになってしまうということ。(ハムもソーセージも、たしかに塩分多いよなぁ…脂肪分も多いけど。 脂肪と塩分と添加物(調味液とか)を抜いたら半分以下になるんとちゃうか?)
前項でファッティなチキンの話を書いたが、チキンはこの章でも問題となっていて、「100%ナチュラル」と表示されている鶏肉に、じつは大量の食塩水が添加されているそうなのだ。それは、アメリカだけの事情なのか、日本でもそうなのかはわからないが、胸肉一枚に、一日の摂取量の上限を超えるナトリウムが含まれているとか。ホンマか?
(本書の内容とは関係ないが、例えば牛肉の場合、調味液や脂肪を注入する「インジェクションビーフ」というのがあって、これはふつうに日本でも流通している。ハムやソーセージでは定番の手法だそうだ。)
それから、塩分量が多いと言えばスナック菓子。塩にも砂糖にも、食欲を刺激し「渇望させる作用」があるため、つい摂りすぎてしまう。
「やめられないとまらない」のは、単に美味しいから、じゃないくて、意志が弱すぎるからだけでもなくて、そういうモノだから。(なので、そもそも手を出さないのが良策。スナック菓子こそ、害しかない食べ物だと思う)
『老けない人は腹七分め』でも書いたけど、甘いものも肉も、「贅沢品」として、毎日たくさん食べるのをやめて、「たまのごちそう」という位置づけにしてはどうだろうか。良質のものだけを、時折、ほんの少しいただく、「お楽しみ」にすればいいのではないか。いいことがあったときとか、特別な日とかに。
★ニセモノの肉について…ココ
かつては、そこそこ名の通ったホテルやレストランでも使ってたようですよーっと。某はんきうHとか、某宝塚Hとか…
★「レンダリング・ビジネス」のいま…ココ
※現在は、「牛」の餌にはしてないけど、BSEが問題になるまでは、牛の飼料として世界中で使われていた。
2014年の記事なので、今はどうかわからないが、サクっとコワいことが書いてある
★「米国肉は大変危険|あなたの寿命を縮める3つの事実」…ココ
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