『食事のせいで、死なないために』4[ウコン]
『食事のせいで、死なないために』から、極にゃみ的に気になった部分のピックアップその4。昨日はブロッコリーのことを書いたが、今日は「ターメリック(ウコン)」。
極にゃみ的には、毎朝もりもり食べてた野菜を食べなくなって、野菜の摂取量が激減、毎日順調だった便通が恐ろしく滞ってる…(お出ましがコワいよぅ…)
「ちゃんと発酵した漬物」も一切食べてないので、漬物臭だった「へ」が、いまや完全に腐敗臭。腸の中が腐ってるな。免疫力下がってそう…
…って、ウンコのハナシじゃなくて、ウコンのハナシだった。💦
カレーが黄色いのは主にターメリックの色。「たくあん漬け」の色もほとんどがターメリックだそう。日本の伝統色にもあるし、漢方では「鬱金」。「気や血液の流れを良くし、利胆、健胃の働きもあり、胃腸病を治す」とされている。ただし、摂りすぎには注意が必要。
★日本医師会「ウコンについて」…ココ
本書では、肺疾患の項目でブロッコリーと並んでターメリックが紹介されている。(漬物も食べたいけど、カレーも食べたいな…)
アメリカ国立がん研究所によると、1987年から1000種類以上の化合物について「化学的予防活性」の有無を調べた。その中で、最も有望と判明したのが、ターメリックに含まれる「クルクミン」。
DNAの変異予防、腫瘍の増殖や進展の抑制と、がんが進行する3つのステージのすべてに効果があることがわかったそうだ。(臨床試験でのエビデンスはまだ確認されていないが、試験管内の実験では、さまざまながん細胞に有効であることがわかっているとか)とりあえず、時々カレーを食べよう。(市販のルーで作る小麦粉だらけの日本のカレーじゃなくて、ちゃんとスパイス使ったヘルシーなやつね)
ところで、この項でオソロシイと思ったのは、「副流煙」のお話。
たばこの副流煙は非常に害が多く、喫煙者本人より、近くで副流煙を吸う方が被害が大きいと言われているが、「副流煙」が怖いのはたばこだけじゃないらしい。
肺がん発症者の1/4は非喫煙者であり、その原因となっているのが、たばこの副流煙とともに、調理によって生じる副流煙なのだそう。
油脂(ラードなどの動物性油脂でも、サラダ油などの植物性油脂でも)を、揚げ物の適温レベルまで熱すると、変異原性を持つ揮発性化学物質を生じる。炒め物でも似たような状況が起きるようで、中国での調査では、毎日肉の炒め物を作っている調理人が、肉以外のものを担当している調理人より、発がん率が3倍も高いことがわかっているとか。
筋肉組織(つまり肉や魚)が高温にさらされる(加熱調理)と、「複素環アミン」という発がん性物質が生じるためで、これはバーベキューや焼き肉でも同じこと。調理をするときは、高性能の換気扇を使用するべき…
ベーコンのような加工肉が最悪で、こんがり焼くと「ニトロソアミン」という発がん性物質を含んだ煙が出て、最もよろしくないそうだ。肉は、焼かずに煮るか茹でるかが無難?
ま、そもそも「肉を食べる」ことそのものがリスクで、食べた肉の脂肪分の一部が血液に入って動脈を流れるときに、脂肪性沈着物となって、「アテローム動脈硬化性プラーク」という動脈硬化の原因物質となる。※アメリカ人が子どもの頃から冠動脈アテローム性動脈硬化の第一段階である「脂肪線条」ができている、というコワい話は「[心臓病]」の項で書いた通り。
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