『食事のせいで、死なないために』21[フラックスシード(亜麻仁)と大豆]
『食事のせいで、死なないために』から、極にゃみ的に気になった部分のピックアップその21は、近年スーパーフードとして注目されている「フラックスシード」について。
フラックスシード(亜麻仁)は、アマ科アマ属の一年草(近縁種に多年草もある)で、紀元前から栽培されていたとされる、人類最古の栽培植物のひとつ。オメガ3系脂肪酸を豊富に含み、リグナンの含有量は群を抜いて多い。
リグナンは、フィトエストロゲン(植物性のエストロゲン様物質)で、女性ホルモンのエストロゲンを抑制する作用があって、乳がんのリスクを低減させる効果があるらしい。さらに、すでに乳がんになった人でも、リグナンを充分に摂取すると、生存年数が延びるそうだ。
“山小屋暮らしの主治医”から、本書と前後して“実物”が送られてきており、食卓の常備品となっている。胡麻とは香りが違うけど、すりごま代わりに使うと、香ばしくて美味しい。ふつうにスーパーの乾物コーナーで売っててもいいと思うのだけど…
ところで、フラックスシードと並んで、女性が積極的に摂取すべき食品として、大豆が紹介されている。大豆のイソフラボンは、フィトエストロゲンの一種であり、乳がんリスクを低減させる「抗エストロゲン作用」があり、さらに更年期障害の症状のひとつ、ホットフラッシュを緩和する「プロエストロゲン作用」もあるとか。
ここでは、プラス効果のふたつの食材についてしか書かれていないが、極にゃみ的には、乳製品の摂取率も影響してないかが気になる。乳製品を多く摂ると、乳がんになりやすいというのはよく聞く話。
「乳製品により乳癌患者の再発リスクが増加する可能性は否定できないが,乳癌死亡リスクや全死亡リスクが増加する可能性は低い」(日本乳癌学会)とする説もあるが、海外の論文「牛乳は乳がんリスクか」では、関連ありとしている。
極にゃみ的には、ミルクもチーズも大好きだけど、(とくに濃縮されたチーズは)「嗜好品」としての位置づけにしておこうと思っている。
もうひとつ、乳がんの罹患率には地域差があり、アジアの女性は、北米と比べて1/5だそう。その違いは、前述の大豆の消費量が多いことと、緑茶の効果もあるのではないかと書かれている。
日常的にはお揚げさんと豆腐、味噌汁、豆乳、煎り豆。そして緑茶でマッタリ。チーズはたまのお楽しみ、な感じがええかな。
「大山百歳食」みたいなランチが食べられるところがもっとあるといいのにな。
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