『食事のせいで、死なないために』6[脳疾患]
『食事のせいで、死なないために』から、極にゃみ的に気になった部分のピックアップその6。第3章は、“オトシゴロ”的には一番気になる「脳疾患」。にゃみにゃみ。が時折ボケボケなのは、どのタベモノのせいっ!?(←アルコールに決まっとろうがっ)
本書によると、脳疾患もまた、食べ物が原因である。(まぁ、「食事のせいで、死なないために」だからな)
脳疾患の中で、最も深刻なのが、全米で年間死者数が13万人にも及ぶ脳卒中と、8万5千人のアルツハイマー病の二つ。
脳卒中を防ぐためには、コレステロール値と血圧を下げる必要があるが、食物繊維の摂取を一日当たり7グラム増やすと、脳卒中リスクは7%下がるらしい。んじゃ100g増やせば… 白菜なら7.5㎏か…5玉くらい? むー。。。
冗談はさておき、コレステロール値が高いと、心臓の冠動脈もそうなんだけど、脳血管にプラークがたまりやすく、それが脳卒中などの脳疾患を引き起こす。また、血管がプラークで狭窄することで、循環血流量が減り、脳に送られる酸素量が減少する。
多くの死体を解剖した結果、アルツハイマー病だった人の脳は、動脈硬化性プラークの蓄積と、動脈の狭窄が著しいことがわかったそうだ。
そうでなくても、加齢に伴って脳への血流量は減少する。成人後のヒトの循環血液量は、毎年0.5%ずつ減少し、65歳頃には、最大値から20%も減少しているそうだ。それだけで脳機能に障害が起きるわけではないが、ギリギリの状態に近づいている…。そりゃー頭の働きも悪くなるねぇ…
また、コレステロールは、プラークを形成するだけではなく、脳組織を蝕む「アミロイド班」の原因となる可能性も高いらしい。
コレステロールそのものは、身体にとって必要なものだが、善玉と悪玉があることが知られているように、「アカンやつ」がある。
それは、トランス脂肪酸と、飽和脂肪酸。
(本書の内容とは関係ないが)トランス脂肪酸を含む代表的な食品とは、牛肉や乳製品、加工食品ではショートニングやマーガリン。
ちなみに、トランス脂肪酸を摂りすぎると、血液中の悪玉コレステロール(LDL)が増え、善玉コレステロール(HDL)が減少し、動脈硬化・心筋梗塞・狭心症などの心臓疾患、アレルギー疾患、ぜんそく、不妊や流産、胎児の体重減少などの原因となることから、制限するのが世界の潮流となっている。なぜか日本では野放しだが、ショートニングやマーガリンは、アメリカではとっくに販売禁止になっている。えげつない話を紹介すると、みんな大好きマクドのフライドポテト、アメリカ本国ではとっくに天然油に切り換えてるけど、日本マクドナルドはいまだにショートニングを使ってるそう(牛脂とミックスしたものらしい。どっちもアカンやつやん)。
(先日も書いたように、「大量生産品の安価な菓子やパンは食べない方がいい」というのは、マーガリンやショートニングが使われている可能性が高いから)
本書の内容に戻る。
アルツハイマー病の予防ガイドラインでは、植物性食品を中心とする食生活を推奨している。
例えば、「地中海ダイエット」のように、野菜・果物・豆類・ナッツ類をたくさん食べ、肉や乳製品を控えると、認知低下の進行を遅らせ、アルツハイマー病のリスクを低減させることができる。
とくに、未加工の植物性食品には、抗酸化特性を持つ数千種類の化合物が含まれており、その中には、血液脳関門を通過し、活性酸素やフリーラジカルによる攻撃を防いで、神経保護的効果=「脳がさびつく」のを防ぐ効果を持つものもあるという。
前項で紹介した「サプリメントは効果がない」というのは、特定の成分を抽出したところで、「植物が持つ数千種類もの化合物」を再現できないからだろう。
アルツハイマー病などの予防に対して、とくに「効果が高い食品」としてここで挙げられているのが、「いちご」と「ベリー類」。
週にブルーベリーを1回、いちごを2回食べた人は、食べなかった人と比べて認知機能の低下が2年半も遅かったというデータもあるそうだ。
べつの調査では、果物や野菜のジュースを定期的に飲んだ人たちは、飲まなかった人たちに比べて、アルツハイマー病の発症リスクが76%も低かったとか。いちご食べよ…
また、スパイスも効果的で、ターメリックの効果が顕著だが、最も効果が高いのはサフランらしい。
けど、高いからなぁ… 貧乏人はターメリックでいいや。たまにはサフランで炊いたパエリア食べたいけどなー。
とりあえず、野菜と果物を毎日摂ろう。無理なときは、せめて野菜ジュースだ。
| 固定リンク
コメント